建築面積13坪でも広く暮らせる工夫とは?都心の狭小地で叶える“開放感のある暮らし”
2025.11.02
建築面積13坪は広い?狭い?
「13坪」と聞くと、狭くて窮屈なイメージを持つ方も多いかもしれません。 しかし、設計の工夫次第で“数字以上の広がり”や“暮らしの豊かさ”を叶えることができます。 今回はアースが手がけた3つの実例をもとに、建築面積13坪でも広く感じるための設計ポイントを解説します。
広く暮らせる工夫をご紹介
立体的な空間構成で、数値以上の広がりを演出
【北区|敷地21坪】ガレージと床下収納のある3階建て
東京都北区のM様邸は、間口5.4m×奥行13mという細長い敷地に建つ3階建て。 限られた面積のなかでも、「上下の空間」を最大限活用した住まいです。

リビング下に設けた床下収納は、収納としてだけでなく、子どもの遊び場としても活用可能。 階段や格子壁を「抜け感」を意識して設計することで、空間に奥行きを生み出しています。 また、天井を150mm上げる・梁をあらわすといった細やかな工夫により、視覚的な開放感も実現。


「床下」「吹き抜け」「現し梁」といった“縦の余白”を活かした設計が、13坪の制約を感じさせない大きなポイントです。
光と可変性をデザインする、未来に開かれた間取り
【東京都江戸川区|22坪】旗竿地にひっそりと建つ、吹き抜けと小上がり和室のある3階建ての家。
中葛西のN様邸は、周囲を建物に囲まれた旗竿地という厳しい条件のもとで建築されました。それでも室内は、日中ほとんど照明がいらないほどの明るさ。その理由は、中央に設けた大きな吹き抜けです。上から自然光を取り込み、室内のどこにいても明るく感じられる工夫が施されています。

また、リビングの一角に設けた小上がり和室も特徴的。 床下がすべて収納になっており、畳の下を掘りごたつ仕様に変えることも可能。 さらに将来的に解体してリビングを拡張できる可変設計となっており、家族構成の変化にも柔軟に対応できます。


空間を「足す」のではなく、暮らしに合わせて“変える”ことで広さを生み出す設計が光る住まいです。
空間をずらして、家族の距離を近づける設計
【江戸川区|敷地20坪】吹き抜けのある3階建てW断熱住宅
H様邸は、建築面積13.5坪という限られた条件の中で、スキップフロアと吹き抜けを組み合わせた立体的な空間構成が特徴です。 LDKの中央に設けた3帖の吹き抜けが上下階をつなぎ、常に家族の気配を感じられる住まいに。


また、リビングは二段上がったスキップフロアになっており、床下を収納やお掃除ロボットの基地として活用。 視線が上下に抜けることで、実際の面積以上の“広がり”を感じられる設計です。 さらに、車庫上の中間層を活かした蔵収納や、浮かせた造作家具など、細部にも“抜け”と“機能性”を両立する工夫が随所に見られます。

まとめ
いかがでしたか?13坪という限られた面積だからこそ、一つひとつの空間をどうつなげ、どう使うかが鍵。数字にとらわれず、家族の暮らしを軸に設計することで、コンパクトで豊かに暮らすことができます。
「13坪でも広く暮らせる家づくり」に興味を持たれた方へ。
アースでは、実際の間取りプランや建築費例をまとめた資料をご用意しています。 ご希望の方には、事例集やプラン集をお送りいたします。














