【東京都江戸川区|14坪】造作家具で限られたスペースを有効活用した、半地下室のある二世帯狭小住宅。

東京都江戸川区船堀/S様邸

北側斜線をかわすように半地下構造とすることで、14.5坪の敷地でも二世帯がのびのび暮らせる空間を確保した住宅

2018年
東京都江戸川区船堀
工法/木造軸組工法
総建築費/3,080万円(税抜)
建築面積/28.68㎡(8.69坪)
仕様/低炭素住宅

無駄なデザインを削ぎ落したシャープな外観

外断熱材「EPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)」に、世界シェアNo.1を誇る「sto」社の塗り壁材で仕上げた外壁。白を基調とした壁に、経年によってグレーカラーに変化していく天然木(レッドシダー)を組み合わせ、時の流れに合わせて味わいが増していくようデザインしました。外階段にはLIXIL FIO-15を採用し、長期に渡ってその美しさを維持してくれるでしょう。

二世帯分の大容量収納を備えた玄関

外階段を上がって、1.5階の高さにあたる部分に設計した玄関。二世帯分の靴を飲み込む大容量のシューズクローゼットが特徴です。また、壁にはニッチを設け、植栽や雑貨を飾ることのできるスペースをご提案しました。そして、廊下には地下室へと続く階段が広がります。

子ども部屋と主寝室を半地下室に

隣り合わせに並んだ2つの子ども部屋は、その一部の空間を一風変わった共有の仕方をすることで、限りあるスペースを有効活用しています。向かって左側の部屋は奥の下側をベッドスペースとして利用することができます。一方、向かって右側の部屋は、奥の上側をロフトのように同じくベッドスペースとして使えるようにデザイン。各3帖のスペースに勉強机を置いても、まだ余裕のあるスタイルが実現しました。主寝室は、足触りに変化を加えることを意図して、毛足の長いカーペットを敷いています。これで、ゴロンと横になれるリラックス空間を叶えました。

セカンドキッチンを備えた親世帯の居住空間

8帖のスペースのなかにダイニングと寝室を備えた機能的な空間を創造。一部を畳敷きにしている箇所は、その床下を収納として活用できるようデザインしました。

家族の様子が一目でわかる対面式キッチン

奥様の立つスペースからリビングダイニングの空間をすべて見渡すことのできるL型の対面キッチン。家事をしながらも、家族とのコミュニケーションが途切れないよう配慮しました。天然木の木肌感を忠実に再現し、本物感あふれる豊かな表情で上質な空間を演出するPanasonic「ラクシーナ」CX40シリーズのオーク柄をセレクトしました。

食器の収納や食材ストックに便利なパントリー

造作による食器棚、パントリースペースは、限られたスペースを最大限使えるよう細部に渡って、オーナー様ご家族との対話を重ねて完成しました。リビングダイニング側からは収納部分が見えないよう配慮しているため、スッキリと暮らすために重要な役割を担っています。

造作テーブルによって最適化されたダイニング

ダイニングテーブルは柱の位置や形を考慮して、フルオーダーで仕上げました。スッキリとしながら、しっかりとその存在を示すアイアンの脚は、TVボードを吊るアイアンとコーディネート。

ダイニングのベンチは収納としても大活躍

ダイニングテーブルに合わせて造作したベンチは、座面の下を収納として活用できる設計に。わずかなデッドスペースも見逃さず、収納空間として活用することで、居住部分にゆとりが生まれます。

PC作業や読書がはかどるワークスペース

華やかさを演出するアクセントクロス(サンゲツRE8021)で彩ったワークスペース。ご主人様がゆっくりと時間を過ごすための空間です。

床下収納を備えた畳のあるリビングスペース

北側斜線の影響を受けた斜めの壁を、あえてデザインとして利用したリビングスペース。トップライト(天窓)から優しく差し込む明かりや、アイアンの吊り棚、グリーン(植栽)を飾ることのできるカウンターなど、暮らしが楽しくなる仕掛けを随所に散りばめました。

螺旋階段でもうひとつのリビングへアクセス

2階のバルコニーには、屋上に続く螺旋階段を設計しました。限られた空間のなかで、屋上に登り切るため、700Φの鉄骨を中心に縞鋼板の踏み板が螺旋状に展開するデザインに。屋上の一部に設けた壁は照明機器や水栓、電源を備え、さらに日陰をつくるタープを固定する用途としても役立ちます。

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