「吹き抜けのある暮らし」まとめ
2020.05.31
吹き抜けを設計するメリット
「家を建てるなら、絶対に吹き抜けが欲しい」と熱望される方は少なくありません。なぜ、そんなにも吹き抜けを設計することにこだわっているのでしょうか? その答えは、吹き抜けが持つ、様々なメリットにあると言えます。吹き抜けをつくることで、どんなメリットが生まれるか見ていきましょう。
悪条件のなかでも、しっかりと採光を確保
例えば、家の周囲を近隣の住宅に囲まれているような環境のなかでは、どうしても建物全体に光を採り込むことは難しくなります。近隣の外壁によって採光が遮られ、横方向からの光を思い通りに室内に導くことができないケースは、しばしば起こり得ます。そこで、誰にも邪魔されない上空からの光を、トップライト(天窓)を使って室内に導き、さらにその光を吹き抜けを使って階下に落とすことで、家の中に暗い部分を極力減らすことができます。トップライトから採り込んだ光は非常に明るく、曇りでも日中は照明を使わなくても過ごせるほどです。
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採光だけでなく、風通しにも◎
吹き抜けの上部に設けたトップライトを開閉式のタイプをセレクトすれば、光だけでなく風も室内に取り込むことが可能になります。夏場はシーリングファンやサーキュレーターと組み合わせて、心地よい風が室内を循環する、そんな住環境を叶えることができます。
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吹き抜けを通じて非日常を味わえる
開放的なシーンは、吹き抜けのもたらす大きなメリットの一つ。視覚的に上に抜けているため、空間が広く感じられるという効果があります。さらに、上部に抜けていく独特の感覚は、同時に非日常感を味わうことにもつながります。例えば、1階から3階までつながる吹き抜けは、なかなか個人の住宅では見ることのできない設計です。まるで、ホテルや美術館など非日常的な空間を、自宅で実現することに大きく貢献してくれるのです。
さらに、家の中に吹き抜けがあることで、これまでX軸(水平方向)でしか得られなかった家族のつながりやコミュニケーションに、Y軸(垂直方向)がプラスされ、非日常的な演出が加速していきます。上から見下ろす風景や、下から見上げる景色、家の中にいながらにしてトップライトを通じて常に空の様子がわかるなど、かつての生活様式が180°変わる、そんな体験をすることが可能になります。
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中庭と組み合わせると効果抜群!!
非日常感をさらに増すためにオススメなのが、中庭と上手に組み合わせた設計にすることです。中庭自体も、室内に沢山の光と風を導く効果があることから、この二つを組み合わせれば「明るく、風通しのよい、非日常的な空間」になること間違いないしです。
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吹き抜けに関するQ&A
吹き抜けに魅力は感じているものの、いくつかの懸念事項があって、踏ん切りがつかないというご相談をよくいただきます。ここでは、そんなご質問をまとめてみます。吹き抜けの設計に役立てていただけたら嬉しいです。
【断熱】
Q. 吹き抜けをつくると熱気が高い位置に滞留し、下の階が寒くなると、よく聞くのですが……。
A. たしかに暖気は上に、冷気は下にいくという特徴があります。ただ吹き抜けをつくっただけでは、その通りになってしまいます。そこで、断熱性能を高めることでそのデメリットを解消する方法があります。当社では、壁の内側の断熱に加え、外壁にも断熱材を備えたW断熱(ダブル断熱)仕様にすることで、家全体が魔法瓶で覆われているような建物にしています。各部屋ごとの温度差も緩和され、ヒートショック対策にも効果的です。
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【容積率】
Q. 吹き抜けは容積率に含まれませんか?
A. はい。吹き抜けには床がないため、容積率のカウント対象にはなりません。建築条件が厳しい場合、この吹き抜けを上手に設計することで、開放的かつ個性的な暮らしを叶えることができます。
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【耐震】
Q. 吹き抜け部分は床がないので、耐震性に影響があるように思いますが、いかがでしょうか?
A. 吹き抜けのままで十分な耐震性が確保できない場合には、コボットブレース(下の画像の黒い耐震補強金物のこと)を入れることで、視覚的に邪魔をせずに、床を張った状態と同じ耐力を備えることができます。ブレースを必要とするかどうかはケース・バイ・ケースとなりますので、別途ご相談いただければ幸いです。
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まとめ
心地よさのみならず、非日常的な暮らしを叶えることができる「吹き抜け」の魅力は十分に伝わりましたか? 下記のリンクより様々な吹き抜け事例をご覧いただき、家づくりにお役立てください。