「マンションの選び方」

2020.03.01

マンションを購入する際に、新築か中古どちらを選択するか、頭を悩ませる人は多いのではないでしょうか? どちらにもメリットとデメリットがあり、自分たちの叶えたい暮らしに合わせて選択されることをおススメします。車やバイクと違って、単純に“ 新品 > 中古 ”とならないところが、マンションのおもしろい点です。「新築を買う予算がないから中古にする」という理由だけではなく、「内装は自分たちの好きなようにしたいから、あえて中古を選ぶ」という価値観がそこには存在します。ということで、まずは新築と中古マンションの特徴を整理してみましょう。

目次

「マンションリノベのはなし」

新築マンションのメリットは「安心」

新築のマンションは耐震性能やセキュリティ面において、中古にはない安心感があります。最新の工法を使い、地震に強い構造でオーナー家族の生命と財産を守ります。また、エントランスのオートロック機能、コンシェルジュサービスなど安心のサポート体制も魅力。ただし、築10年ほどしてから傾きが確認されたり、思いのほかメンテナンススパンの短い箇所が見つかったりと、新築時ではわからなかった不具合が報告されるケースもまれにあるので注意が必要です。

新築マンションは「自分のこだわりをカタチにできない?」

まれに壁紙や一部の間取りを選択できるタイプの売り方もあるようですが、基本的には新築マンションは間取りや内装がすでに出来上がった状態でお引き渡しを受けます。つまり、完成された状態でのお引き渡しとなるため、オーナーによるカスタムの余地がほとんどないと言えるでしょう。極端な表現をすれば、出来上がった間取りに対して自分たちの家族構成や暮らし(ライフスタイル)を合わせていくイメージです。こだわりの強いユーザーであれば、そこに物足りなさを感じてしまうかもしれませんし、ゼロから組み立てていくことに煩わしさを感じるユーザーにとっては、手っ取り早く安心感を得られることができるのが新築マンションと言えるかもしれません。

中古マンションはコスパ◎

一方、中古マンションは立地と価格バランスの良さがメリットとして挙げられます。築30年くらいになると、条件の良い場所に建っているものも多く、時に新築マンションを上回る人気があることも。駅近、子どもの学区、公園、公共施設の整備など、様々な周辺環境を加味して選びたいところです。

こだわりをカタチにしたいなら、迷わず中古!!

前述の通り、新築マンションは出来上がったものに対してほとんど手を加えることができません。中古マンションは専有部分を一度すべて解体してから、間取りや内装を再構築していくことができるため、新築マンションでは叶えられないような個性的な暮らし方をカタチにできるという大きなメリットがあります。(厳密に言えば、新築マンションも間取りや内装をリセットして再構築することは可能ですが、完成したものをすべて壊して捨てることは生産性・経済的な観点から合理的とは言えません。よほど立地やマンション自体が気に入っているのであれば別ですが……)

中古を選択する上で不安な点は、新築のメリットの逆の部分。つまり「安心・安全面」です。建てられてからの経過年数によっては注意が必要です。そこで一つの判断基準となるのが、耐震基準です。中古マンションを購入するにあたり、どの耐震基準で建てられたかを必ずご確認ください。1981年5月31日以前に建てられた建物は、旧耐震基準に基づいた構造となります。同年6月1日以降に建てられたものは、「震度5強クラスであれば軽微な損傷、震度6~7でも倒壊しない」という概念の新耐震基準に合致した建物になります。

ただし、旧耐震基準の建物がすべてダメかというと、そんなことはありません。優れた耐震設計によって建てられたものもありますし、耐震改修工事・耐震補強されているマンションもよく見かけます。こうした点もチェックした上で、購入をご検討ください。

壁式? ラーメン?

続いて、マンションの構造についてご説明しましょう。マンションは大きく分けると以下の2つの構造になります。

・ラーメン構造……柱と梁で支えている

・壁式構造……壁で支えている(室内に壊せない壁がある)

購入を検討する上で、どちらの構造なのかという点もリノベーションを計画するにあたり、重要なポイントになります。なお、ラーメン構造の由来はドイツ語の「Rahmen」で、枠・額縁という意味があり、食べ物のラーメンではありません。では、専有部分を上から見下ろしたイメージ図で両者を比較してみましょう。

上のイメージ図を見ていただくとおわかりのとおり、ラーメン構造は隅角部(コーナー部分)に柱が出てきます。なかには背の高い梁なども入ることもあるため、それらを避けながら内装を組み立てていかなくてはなりません。こちらの方式が一般的で、よく目にする構造となります。

以下、ラーメン構造の事例をご紹介します。

隅角部(コーナー部分)に柱があるため、それを避けながら内装を仕上げないといけません。一つの大きな空間をつくる間取りには向いています。

一方の壁式構造は、マンションの間取りによりますが、どこかしらに耐力壁と呼ばれる壊すことのできない壁が出てきます。この壁は、構造上必要なため取り払うことができません。大きな空間を計画する際、そのスペースにこの耐力壁が入っていると、間取りに制限が加わります。とはいえ、バランスよく配置されていることが多いため、一つながりの大きな空間でなければ、間取りをキレイにまとめることはできそうです。

まとめ

自分たちのライフスタイルに合わせた暮らしをしたい場合には、ゼロから構築できる中古マンションの購入がオススメです。物件自体も新築に比べて安く購入でき、自分の思うような間取りがつくれて、設備機器や素材もお好みをチョイスできます。わたしたち一緒にライフスタイルリフォームを叶えてみませんか?

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