「キッズスペース」まとめ

2020.02.18

小さい頃、子供部屋にあこがれた方、いらっしゃるのではないでしょうか? わたしたちは、子供部屋だけでなく、玄関スペース、住居内の様々な箇所に子ども用のアイテムを収納するスペースを確保することも、キッズスペースの一部と考えています。また、最近では、お子さまの成長や家族構成の変化にあわせて、変化する間取りのご提案をしています。さて、そこで今回は、家族それぞれが気持ちよく過ごすための最新キッズスペース事情についてお伝えしていきましょう。

目次

玄関まわりに必要なキッズスペースとは!?

玄関まわりに必要な機能を考えた時、シューズ収納はもちろんですが、毎日の「内」と「外」をつなぐスペースだからこそ、外回りのアイテムを置けるスペースがあると◎。自転車や外遊びアイテム(砂場遊びツールや公園グッズなど)などが収納出来ると、動線もスムーズで嬉しいですよね。玄関に収納スペースがあれば、お出かけの準備をお子さまが手伝ってくれたり、帰宅時のお片付けもしやすくなり、より外遊びを身近に楽しむことができるのではないでしょうか?

そしてもう一つ、玄関周りにあると嬉しいのが、手洗いの機能。外からのウィルス予防対策には、菌を持ち込まないことが肝心です。外から帰ってすぐにアウターのほこりを払い、手洗い、うがいを済ませるのが効果的な予防法。小さなお子さまの“手洗い習慣づけ”にも役立ちそうですね。

キッズスペース①段差のある空間を利用してひと工夫!

家族との心地よいコミュニケーションの距離感をデザインした結果生まれた、リビングとスキップフロアでつながる子供部屋。階段を中心に線対称に展開する2人のお子さまのパーソナルスペースです。スタディカウンター、ベッドスペース、本棚をそれぞれ備えています。

リビングの真下に蔵収納スペースを設け、空間を有効活用。当面は、小さいお子さまが思いっきり遊べるプレイルームとして活躍します。キッチンやダイニングから目の届く範囲なので、家事をしながら安心してお子さまを遊ばせることができます。また、家の至るところに散らかりがちなオモチャをすっきりと収納できるため、片付けのストレスから解放されるのも魅力。壁には絵本を並べるための書棚も設計しました。将来、お子さまが巣立った後には、収納として活用することもできます。

キッズルーム②コンパクトながら空間を最大限に有効活用

こちらは、子供部屋を上下にセパレートして振り分けたレイアウトです。男の子と女の子のご兄弟が使用されます。左が、息子さんのお部屋で上段にベッドスペースがあり、オリジナルのステップを製作。右が娘さんのお部屋で下段をベッドスペースとして活用。天井には星が散りばめられた壁紙(クロス)を選びました。手前側の空間をコンパクトなワーク&収納スペースに使用します。大きな子供部屋を用意するのもいいですが、リビング学習をメインにしたいとお考えでしたら、ちょっとした“秘密基地”感覚のある子供部屋もオススメです!

子供部屋に続く廊下の天井面には、雲梯が。体操が大好きなお子さまのために設けました。“未来のオリンピック選手誕生”も夢ではありません。

キッズスペースの収納は、扉の中もおしゃれにデザインしませんか?

子ども部屋ならではの、こんな遊び心をプラスしてみてはいかがでしょうか。収納の中の壁紙はそれぞれお気に入りのカラーや柄物をセレクト。扉を開くと現れるポップな空間があれば、お片付けもはかどる……かな(笑)。

「変化に応じる間取り」を大切に考えます

『おおきな木』という絵本をご存知ですか?1976年に発売された、シェル・シルヴァスタインさんが原作のこの絵本は、大人も読みたい絵本としてロングセラーとなり、日本では、2010年、村上春樹さんが後訳されたことでも話題になりました。

昔、りんごの木があって、かわいいちびっこと仲良しでした。ちびっこは木と遊び、木が大好きで、だから木もとてもうれしかったのです。 時は流れ、ちびっこだったぼうやは成長して大人になっていき、木に会いに来なくなります。 ある日、大きくなったぼうやが木のところへやってきて、「かいものが してみたい。だから おかねが ほしいんだ。 おこづかいを くれるかい。」 木は困りましたが、りんごの実をすべて与えます。

大人になったぼうやは家を欲しがり、木はその枝を与えます。 年老いたぼうやは船を欲しがり、木はついにその幹を与え、切り株になってしまいます・・・

大好きなちびっこのために、与え続けるりんごの木。実をすべて与え、枝をすべて与え、そして幹さえも与えてしまいました。 「きは それで うれしかった・・・ だけど それは ほんとかな。」

この作品には、さまざまな解釈があります。 木は、本当に幸せだったのでしょうか?木がちびっこにしてあげたことは、ちびっこのためになったのでしょうか?

私達も、成長やライフスタイルの変化によって暮らしは変化していきます。そんな変化に対応出来る間取りやアイデアをご提案しています。できるだけ、素材を大切に、無駄なく、そして有効に活用できるように。

切り株になった木ですが、その枝や幹は、男の子の大切な家族を包む家になっています。もしかしたら、その子供や、孫にまで愛される家となって、ずっと永く有り続けることが出来ます。

私達が、家を想うとき、この木のように、可変する「あなたらしい暮らしに応えたい」そんな気持ちでプランしています。そして、もう一方で、この素晴らしい木のように、「愛する資源を大切にしたい」、そんな風に想うのです。

キッズスペース特集はいかがでしたか?

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