【東京都足立区|49坪】親・子世帯が”中庭”でつながる完全分離型の二世帯ガレージハウス。

東京都足立区北加平町/Y様邸

二世帯それぞれがクルマとバイクを収められるスペースやガレージを備えた完全分離型二世帯住宅。東京の空とつながる中庭やバルコニーによって、都市部の暮らしと自然がマッチした住宅が誕生しました。

2021年
東京都足立区北加平町
工法/木造軸組工法
総建築費/非公開
建築面積/79.49㎡(24.08坪)
仕様/長期優良住宅・耐震等級3・BELS☆☆☆☆☆

2つの玄関を備えたモノトーンの外観デザイン

完全分離型の二世帯住宅として、親世帯と子世帯それぞれに独立した玄関を設け、親世帯はスロープを備えるなど異なるアプローチ方法を検討しました。ポーチの色もそれぞれの好みで色を変得ている点も特徴です。玄関位置が2つになっても、外観デザインのバランスが崩れないよう配慮しています。外壁は落ち着いたダークグレー色をセレクト。中庭やバルコニー部分は光が反射するように、白い外壁で仕上げました。

バイクいじりもテレワークも筋トレも、全部できるガレージ

オーナーが特にこだわったバイクガレージは、愛車との時間を過ごす空間としてだけではなく、リモートワークに集中できる仕事部屋、トレーニングに没頭するためのスペースとしての役割も。バイクやマイカーを洗車する際に便利な水栓エリアを設けるなど注文住宅ならではのこだわりで、充実したガレージライフをイメージしながら設計をおこないました。長時間の仕事やトレーニングを一年中快適におこなえるよう、エアコンやシーリングファン、換気扇などを設け、室内の居住スペースと同様の環境を実現しています。まさに仕事も趣味も楽しむ、大人の秘密基地となる空間です。

タイルの色使いと濃色でメリハリをつけた子世帯玄関

子世帯の玄関はドアと階段を濃いブラウン系の色に統一し、白い空間の一辺倒にならないよう、メリハリのある内装に仕上げています。玄関の内と外でタイルの色を変えることで、それぞれ異なる雰囲気を演出したゾーニングをしました。

夫婦の距離が縮まるⅡ型キッチン

キッチンはオーナーご夫婦が同時に調理を楽しむことができるGRAFTEKT(グラフテクト)のⅡ型レイアウトを採用。落ち着いた色味が人気のメルクリオカラーは、アダルトで都会的な雰囲気のインテリアにマッチします。食洗機は予洗いなしで洗浄可能な海外製(Boshe社)をチョイスし、オープンキッチンでも洗い物が目に入りづらいよう配慮しました。壁面にマグネットタイプの収納やディスプレイアイテムを設置できるよう、キッチンパネルには「マグピタボード」を備えている点も特徴です。

愛犬との時間や迫力ある映像を楽しめるリビング空間

白を基調にクールなイメージに仕上げた子世帯のリビング。室内犬を飼われているため、ペット対応のフロアを採用しているほか、オーナーが帰宅して2階のリビングにアクセスしてすぐに愛犬が見えるように、階段とリビングを仕切るドアに大きなガラスをチョイスするなど、ワンちゃんへの配慮も忘れていません。また、テレビを置くのではなく、プロジェクターで壁に迫力のある映像を投影したいというリクエストから、リビングのクロス(壁紙)は真っ白でフラットなものに。リビング天井にはシーリングファンを設けるため、少し折り上げるように設計して縦方向への開放感もプラス。

もうひとつのリビングとなる広々バルコニー

リビングからつながるバルコニーは、ワンちゃんも出入りしやすいように段差のないバリアフリー設計に。フェンス越しに見下ろした先には親世帯の中庭があるため、直接顔をあわせなくてもお互いの生活の気配を感じられるレイアウトになっています。洗濯物は乾燥機をメインで使用するため、あえて物干しは設けず、スッキリとした空間になるようデザインしました。

快適性とデザイン性を兼ね備えたサニタリースペース

一日を爽やかにスタートするためのスイッチまたは疲れを癒やすリセットとしての役割を担う浴室は、LIXILのアライズをセレクト。壁の全面を組石グレーで統一することで、高級感と落ち着きのある空間を叶えました。洗面脱衣室も同様に落ち着いた空間に仕上げるため、LIXILのルミシスを中心にウォールナットカラーでメリハリをつけたスペースに。即湯機能を備えたタッチレス水栓など、毎日のルーティーンを快適にする機能性にもこだわりました。

使い勝手の良い「手洗いカウンター」を備えたトイレエリア

省スペースながら収納も備え、お手入れがしやすい面材で構成された「手洗い一体型カウンター」を組み合わせたトイレスペース。カウンターの立ち上がり部分には、キッチンと同様にマグネットで壁面に収納アイテム等を設置できる「マグピタボード」で仕上げました。水撥ねによる壁紙の汚損を防ぐことができ、メンテナンスも容易になります。

テーマカラーの異なる3種類の洋室

グレー、ブルー、ホワイトと各部屋ごとにテーマカラーを変え、それぞれ異なる雰囲気に仕上げた洋室。収納のある部屋では、クローゼット上部にハイサイド窓を配置し、室内に採り込んだ自然光を天井に反射させ、間接的に柔らかな光が広がる工夫をしています。また、各部屋ごとに持ち込む家具をヒアリングして、その高さや用途に合わせたコンセント配置をおこないました。

ゆとりある動線とバリアフリーを両立した親世帯の玄関

動線が窮屈にならないようにゆとりのあるレイアウトと、バリアフリーで段差のないつくりを叶えた親世帯のエントランス。靴を履く際の負担を減らすために、収納の一部に設計した造作ベンチは、折り畳みが可能になっているため、ベンチとして使用しない時には邪魔にならないように跳ね上げておくことができます。シューズボックスのなかに傘もしまっておきたいというオーナーの意向を受け、通常よりも収納の奥行きを深くとっている点もポイントです。

ダイニングとつながる造作カウンターのあるキッチン

パステル調の面材にあわせて、アクセントクロスをセレクトしたキッチンスペース。造作のキッチンカウンターは調理家電を置いたり、作業台として使うことができます。キッチン側のカウンターの高さは通常よりも低めに設計し、ダイニング側には十分な高さの立ち上がりを確保することで、ダイニングとキッチンを結ぶコミュニケーションはシームレスにつながりながら、ダイニングから見た時にカウンターの手元はしっかりと隠れるようデザインしました。カウンターや収納の色は、フローリングにあわせて白の塗装仕上げに。

ナチュラルな木目と洗練された白色が印象的な親世帯リビング

インテリアに木目調を採用したいというリクエストのあった親世帯。床には北海道産の無垢材『セン』をチョイスし、白の塗装仕上げでナチュラルで明るい雰囲気のなかに洗練さをプラス。床暖房に対応した無垢材となっています。建具も床にあわせて、白い木目デザインを採用。

空間に最適化された個性的な造作洗面スペース

洗面脱衣室およびトイレの床は、厚みのあるクッションフロア仕上げとすることで、転倒時のケガの軽減や、将来的に車椅子を使用した際に傷が付きづらいよう配慮しました。壁紙は以前住まわれていたご自宅に近い雰囲気にしたいというご要望から、織物調の柔らかい印象のクロスを選んでいます。また、洗面スペースは無駄な空間が生まれないよう造作で仕上げることで、隙間のないスッキリとしたスペースを個性的に実現しています。

「好き」が詰まった暮らしを叶えた洋室

オーナーの好みにあわせて、洋室の建具はカミヤのディープグレー色を採用。木目が好きという親世帯は天井も木目調のクロスをセレクトしたり、カーテンの色に合わせてアクセントクロスを選択したりとカラーコーディネートを楽しみながら空間づくりをおこないました。趣味のコレクションをディスプレイできる収納棚も造作で設計し、好きなものに囲まれた暮らしを叶えています。中庭からの光も差し込む心地よい空間に仕上がりました。

外に閉じて内に開いた、明るい中庭

壁を高く設計することで外からの視線を遮りプライバシーは保ちつつ、空に抜ける開放感を実現した1階の中庭空間。足触りのよいウッドデッキで仕上げたこの中庭は、たっぷりと光が入る心地よいスペースとなっています。光の反射によって、より一層の明るさを確保できるよう、黒い外壁に対してこの中庭だけは白い壁で仕上げました。2階にある子世帯のバルコニーとも気軽につながることができ、世帯間のコミュニケーションが生まれる場所としても機能します。

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