【東京都江戸川区|14坪】”旅館”のようなエントランスが出迎える、私道の奥で愛猫と暮らす家。

東京都江戸川区北小岩/H様邸

私道の一番奥にあたる敷地14坪の土地を活かして、プライベートも仕事も充実した時間を過ごすことのできる暮らしを叶えた愛猫家のための住宅です。

2021年
東京都江戸川区北小岩
工法/木造軸組工法
総建築費/非公開
建築面積/27.00㎡(8.18坪)
仕様/耐震等級3・BELS☆☆☆☆☆・ZEH Oriented

立地条件にあわせてコーディネートした外観

ダークグレーの外壁は、世界シェアNo.1を誇る塗り壁材「sto」によって仕上げました。左官職人による丁寧な手仕事で塗られた外壁は、劣化の原因となる目地を露出させないようデザインしています。これにより、メンテナンススパンも長くなり、かつ見た目にも美しい仕上がりを実現。外壁のアクセントに天然木のパネルを鎧張りして、単調にならないよう工夫するなど、細部までこだわっている点がポイントです。敷地の関係上、ガスメーターがポストの隣りにしか設置できなかったため、外壁のデザインを崩さないよう、木のカバーで装飾し、統一感が出るように。玄関扉は、外壁の木部と合わせた色味をセレクト。ポストも外壁とあわせたカラーにコーディネートすることで、落ち着いた印象ながら個性を感じられるデザインとなっています。

「非日常」が家族やゲストを出迎えてくれるエントランス

内装のテーマは『和モダン』。特に、玄関は旅館のような非日常を感じられる雰囲気にしたい、というオーナー様のご意向から、造作収納からタイル選び、照明計画など細部までこだわりました。玄関スペースは奥に伸びる細長いレイアウトのため、扉付近の収納にも靴を履かずにアクセスできるよう、式台の一部を長手方向に沿って延長した設計に。また、式台の下は圧迫感を軽減させるために浮かせたデザインとし、このスペースに普段よく使う靴が収まるように工夫しています。タイルは重厚感と高級感を演出する釉薬がついた『タイルパーク』の“レギャン”を採用しました。照明も陰影が出て高級感を演出する、グレアレスダウンライトを使用しています。

感染拡大防止に有効な玄関手洗いスペース

新たな生活様式として、暮らしのなかにすっかり定着した玄関まわりの手洗いスペース。ウイルスを室内に持ち込まない対策として、ご提案させていただきました。手洗いの立ち上がり部分は、玄関タイルと同じ素材をセレクトして統一感を演出。ここでは、靴を洗ったり、掃除用具やバケツを使うことを想定して、深めの洗面ボウルを選んでいます。収納は、布団のサイズにあわせて棚の幅を。

間接照明と障子で安らぎの空間を叶えた和室

寝室を兼用する和室は、横になった時に光源が直接目に入らないよう、間接照明を採用。ON/OFFや明るさ調節をリモコンで操作することができるため、就寝前に壁スイッチを操作をするという行為から解放されます。また、より和室の雰囲気を演出したいというオーナー様のご要望を受け、玄関に立った際に正面に見える壁にコンパクトな障子をデザインしました。座ったり、横になる場面が多いことを想定し、室内窓の高さは全体的に低めの設定となっております。収納は、布団のサイズにあわせた棚板の幅で設定しています。

造作家具でコンパクトでも快適な空間に

2階LDKの天井を高く設計するため、あえて1階の洋室は低めの天井に。コンパクトな空間になったとしても、すべての家具を造作で統一することで、狭さを感じさせない設計となっています。たとえば、スタディカウンターの天板とベッドの高さを揃え、ひとつながりに見えるようなデザインなども、その工夫の一つ。ベッドの下には、本や書類が収納できる可動棚を設けました。

使い勝手と見た目にこだわったこだわりのキッチンエリア

ダイニングとリビングを一望できるキッチンエリアは、奥様のリクエストがたくさん詰まったスペースです。キッチンと造作のカップボードは同デザインに見えるよう面材をセレクト。カウンターの作業性や、食器の収納性、見た目の美しさなど、総合的に考慮した上で、形状をデザインしました。収納の上部と足元に空間を設けることで、圧迫感を軽減し、広がりを感じさせるデザインとなっています。また収納の上部には間接照明を備え、天井を照らす柔らかい光を演出しました。

ONとOFFの切り替えができるダイニングスペース

在宅でのワークも多いオーナー様のために、ダイニングの近くに簡単に仕事ができるようなスペースをご提案しました。カウンター下には散らかりがちな書類などを収められる造作の棚を、壁にはご家族の写真やポスター、本などを立て掛けられる飾り棚をデザイン。猫を飼われているので、ダイニングテーブル上の照明はペンダントライトだとイタズラされてしまうことを考慮して、あえてダウンライトをセレクトし、スッキリとした広がりある空間に。

和モダンのイメージを中心にコーディネートしたリビング

ソファの色味から逆算して内装のカラーイメージを構成したリビング。ソファのカラーにあわせたテレビ背面のアクセントクロスは、視認性を高める狙いもあります。一般的には白を選びがちなリビングを、和モダンな雰囲気のイメージから、あえて生成り色をセレクトしている点も特徴です。

空間全体をのびのび行き来できるキャットウォーク

家族の一員でもある猫が、リビング、ダイニング全体を使ってのびのびと行き来できるように、随所にキャットウォークを設計。抜け感と目隠しを両立したソファ背面の格子は、階段状にデザインすることで猫が部屋の高い位置まで移動できる通り道としての役割に。テレビの上部も猫が渡ることのできる幅(奥行き)の棚を設け、ダイニングワークスペースまでアクセスできるように配慮しました。その途中には、窓辺から外を眺めることのできるエリアを設けたり、まさに「猫ファースト」な設計となっています。

リビングとトイレそれぞれに必要な容量の収納を割り振ったレイアウト

トイレは想定以上に広いスペースが確保できたため、収納の過半数をリビング側からアクセスできるようにデザイン。固定電話を置くスペースとしてニッチをつくりました。また、電話以外にも日用品のストックを収められる扉付きの収納棚をニッチの上部に設けました。

在宅ワークの質を向上させるテレワークスペース

在宅でのお仕事が多いオーナー様から「周りの音が入らない空間が欲しい」という強いご要望を受けてデザインしたテレワークスペース。オンライン会議での映り方も意識して、背景の見え方にもこだわり、一面だけお気に入りのアクセントクロスを採用。メインマシンがノートパソコンということもあり、カウンター上のコンセントの使い勝手を考慮し、作業がしやすい位置にレイアウトしている点もポ
イントです。

見た目にこだわった造作洗面化粧台

3階には家族専用の洗面空間を設計。よく使う歯磨きなどが取り出しやすいように棚を設けました。当初は既成の洗面化粧台の導入を検討されていましたが、間取りの関係で廊下スペースに面するレイアウトになったこともあり、お気に入りのタイルを採用した造作の洗面化粧台をご提案させていただきました。

勾配天井を上手に活かした明るいウォークインクローゼット

斜線制限を利用したウォークインクローゼットは、勾配天井でも使い勝手のよい収納空間を目指してデザインしました。大きな天窓(トップライト)から自然光を採り込むことができるよう工夫をし、狭くて暗くなりがちなクローゼットの概念を変える設計に。天井の高いスペースには収納ボックスを並べたり、衣類を掛けられる可動棚を備え、一方の天井の低いスペースはスーツケース等を置ける空間となっています。

清潔感のある「白」で統一した洗面脱衣室&バルコニー

洗面脱衣スペースの床と壁、天井は清潔感のある「白」で統一。採光条件の良さを活かして、自然光が屋内でも反射し、いつでも明るい空間として設計しました。壁の一部に棚板の高さを変えられる収納を設け、使い勝手にもこだわりました。さらに、明り取りを兼ねたバルコニーへと出られる掃き出し窓を備えているため、「洗濯」から「干す」「収納する」までの一連の動線が非常に短くなり、家事の時短化を実現している点が最大の魅力です。

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