敷地14坪の防火地域で叶えた中庭付きゼロエネルギー住宅(ZEH)

東京都江戸川区平井/K様邸

現在お住まいのマンションが手狭になり、戸建ての注文住宅を検討しはじめたオーナーご家族。毎朝、通勤するルートに敷地14坪の土地を見つけるも、当初はそのサイズに「諦め」を抱いていました。しかし、わたしたちが手掛けた「7坪のZEH」と出会い、コンパクトハウスの可能性が広がっていきました。

2019年
東京都江戸川区平井
工法/木造軸組工法
総建築費/3,000万円(税抜)
建築面積/28.57㎡(8.65坪)
仕様/ZEH(ゼロエネルギー住宅・低炭素住宅)
BELS/☆☆☆☆☆

落ち着いた「黒」と、味わいのある「木」で構成された印象的な外観。

建築地が大通りに面していることからプライバシーの確保に配慮しながら、個性的な外観に仕上がるようデザイン。世界ナンバー1のシェアを誇る塗り壁材「sto」を採用し、優れた意匠性・メンテナンス性を実現しました。撥水作用のあるトップコート仕上げ材「ロータソン」を塗布することで、埃や汚れがつきづらい仕様になっています。また、アクセントに国土交通省認定の防火地域で唯一使用できる天然木パネル「ウィルウォール」を採用。モダンなデザインのなかに、しっかりと木の温もりが宿る印象的な外観に仕上がりました。外観からはわかりませんが、太陽光パネルを備えたZEH(ゼロエネルギー住宅)仕様にすることで、環境にも優しい住宅になっています。

外観の印象にマッチした堅牢な玄関

外壁の天然木パネルにあわせて、木目調の引き戸「YKK防火ドアGシリーズ コンコード」(B07 マキアートパイン)を採用。優れた断熱性で一年中、快適な暮らしをサポート。たくさんの荷物やお子さまを抱えていても簡単に世施開錠ができるスマートコントロールキーも選べて、小さなお子様がいるご家庭にもオススメです。

自転車やベビーカーも楽々収納できるエントランス

玄関ドアを開けると、ゆとりあるエントランスが広がります。階段下まで土間スペースを広く取り、自転車やベビーカーなども収納できる空間を確保。土間から床に上がる間にステップを設けることで階段の段数(階段室の面積)を減らし、蹴込みを省いたストリップ階段によってエントランスを広く見せる工夫をしています。

中庭につながる明るい洗面脱衣室

毎日使う洗面脱衣室は中庭とつなげることで、自然光がたっぷり入る明るい空間として設計しました。洗濯機をまわしたあと、すぐに中庭の物干しスペースに洗濯物を干せるため、動線が短くなり、家事のストレスも大幅に軽減されます。造作の洗面化粧台は収納を最小限にし、フリースペースを設けることで、洗濯カゴやお子様用の踏み台を置けるスペースとして活用。圧迫感なくスッキリと見せるデザインが特徴です。洗濯機の上に設けた棚は、洗剤などを置けるように設計しました。

中庭を眺めながらバスタイムを楽しむ

中庭は洗面化粧室だけでなく、バスルームにも面しているため、窓を開けて外の植栽を眺めながら開放的なバスタイムを楽しむことができます。お風呂はシステムバス「LXIXIL アライズ」1616サイズを採用しました。

充実した床下収納を備えたシンプルモダンな和室

エントランスの土間から床までの高さにあわせて、和室の床面も上がることで、畳の下に収納を設けることができました。すべての畳の下に、深さ約40cmの収納を備えているため、容積に換算すると一般的なクローゼット(押し入れ)1箇所分と同等の容量があります。真ん中の畳を上げると掘りごたつに変化するなど、収納だけでなく、暮らし方にあわせてアレンジできる点も大きなメリットです。畳はフチのない目積畳(めせきたたみ)を採用し、シンプルでモダンなインテリアを実現しています。畳の素材には、色の変化がなく、液体をこぼしても拭き取りやすい「樹脂」をチョイスし、メンテナンスが難しい和室のデメリットを解消しています。また、天井には部屋干し用のアイアンバーを備え、急な雨にも対応できるように設計。黒いアイアンバーがモダンな印象をさらに引き立てます。

中庭で叶えた「プライベートな外空間」

外部からの視線を気にせず、のびのびと外空間を楽しめる中庭があれば、家の中での過ごし方もちょっと変わります。夏場はプールを出して水浴びを楽しんだり、休日には外でランチも良いでしょう。新築の記念樹となるシンボルツリーの成長を楽しむのもいいかもしれません。とにかく、オーナーの想像力しだいで、使い方の可能性がどんどん広がっていく中庭。都心で暮らすご家族にオススメです。

空間を広く見せる工夫を散りばめた吊り階段

エントランスの空間を広く見せるために、アイアンの吊り階段をデザインしました。蹴込みを省くことで視線が奥に抜け、視覚的に広がりを感じられるように工夫しています。また、光や風もよく通るため、全体的に明るくて気持ちの良いオープンな空間になりました。

無駄を排除した、シームレスにつながるLDK

限りある空間を最大限活用するために、徹底的に無駄な空間を省いたLDK。その結果、リビング・ダイニング・キッチンがシームレスにつながり、ストレスのない動線を実現しました。収納関連の家具は造り付けにすることで、コンパクトなスペースにもピッタリの寸法で収まり、ゆとりある動線を確保しています。床はオークの無垢材をセレクト。

パントリーを備えたキッチンスペース

清潔感のあるホワイトと温かみのあるオーク材をベースに北欧風の内装に仕上げたキッチンスペース。背面に備えた造作のカップボードは、クラシックなタイルを組み合わせることでオリジナルな空間へとアップデート。アイテムのサイズにあわせた収納計画で、スッキリとした暮らしをサポートします。また、限られた空間のなかで、食材ストックや調理アイテムを収納できるパントリーも叶えました。

こんなところにコンセント!?

意外とキッチンまわりに少ないコンセント。しかし、調理家電など電源を必要とするシーンは少なくありません。フラットな対面式キッチンだとコンセントの設置位置に悩んでしまいますが、キッチンの床の一部に仕込むことでその課題を解決。無垢の床材を切り取ってフタにすることで、凹凸のないデザインに仕上げました。普段はその存在を自然に消し、移動の邪魔にならないよう配慮。いざ使用するときにはワンアクションで電源にアクセスできる、そんな便利なコンセントスペースです。

テレワークやリビング学習にも役立つスタディカウンター

リビングの一部にカウンターと吊り書棚を設計して、コンパクトなワークスペースに。自宅でのデスクワークやお子さまのリビング学習にも最適な空間です。カウンターを支える脚を省くことでスッキリとした空間に仕上がりました。もちろん、強度に問題ないよう設計しています。棚のなかに貼った壁紙(クロス)は、空間のバランスをみながら好みのカラーを入れ、遊んでみました。

空間を広く見せるコツ、格子の壁

シームレスにつながるのはLDKだけではありません。壁を縦格子にすることで、階段室に抜け感が生まれます。また、階段は格子にあわせてアイアンの吊りボルトを使ったシンプルなデザインに。

ミリ単位でオーダー可能な造作洗面台

コンパクトハウスのデメリットは、設備機器などメーカーの規格サイズでつくられた既製品がどうしても入らないスペースが生まれてしまうこと。そんなときには、造作でつくるオーダーメイドがオススメです。たとえば洗面化粧台は、お好みの水栓金具やボウル、タイルなどを組み合わせて、世界でたったひとつの空間を、スペースにピッタリと収まるかたちで叶えることができます。棚やニッチ、コンセントの位置等も自由自在にレイアウトできるため、既製品にはない個性的な空間が生まれます。

将来を見据えた可変性のある子ども部屋

「子どもが小さいうちは一つの大きな空間で育てて、大きくなったら二つの個室に分ける」このように子どもの成長にあわせて、部屋のレイアウトを変化させていく柔軟性が必要です。そこで、あらかじめ入口を二つ設けたり、間仕切りとなる部分の下地を入れておくなど、将来の変化に対応できるようデザインしました。廊下からアクセスできるロフト空間は、納戸としても活躍します。

遊び心をカタチにしたトイレスペース

お気に入りの照明を備えたトイレスペース。棚の使い勝手を考慮し、照明の位置を壁に寄せています。こうすることで壁に照明の模様が反射し、非日常な空間に。トイレは「Panasonic アラウーノ」を採用しました。

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