【東京都大田区|17坪】吹き抜けがつなぐ2階建てのバリアフリー住宅
東京都大田区/K様邸

2024年
東京都大田区
工法/テクノストラクチャー工法
建築面積/40.44㎡(12.23坪)
仕様/BELS☆☆☆☆☆・耐震等級3
やわらかく街並みに溶け込む佇まい


グレーと木目を組み合わせた外観は、周囲に自然と溶け込みながらも、やさしい存在感を放ちます。チャネルサイディングと植栽が重なり合い、2階のバルコニーからは緑が垂れるように設計。歩く人にも、建物と緑が響き合う景色を感じてもらえるデザインです。
季節の移ろいを楽しむ植物

外構植栽は、街並みにやわらかくなじむよう設計。アオダモを中心に、春の芽吹き、夏の涼しさ、秋の色づきを楽しめる樹種を選びました。玄関まわりにも緑を配置し、アプローチに自然なリズムをプラス。日常にそっと寄り添う、心和らぐ景色を目指しました。
造作シューズボックスのある玄関


スリムな奥行きを活かした造作収納が、すっきりとした印象を演出。家族の靴の量や身長に合わせたシューズボックスを設け、日常的に使いやすい設計にしています。扉を開けた瞬間、木の温もりと整った空気に包まれる、やさしい玄関です。
造作棚とTVボードで暮らしやすく整うリビングダイニング



限られた空間を活かし、造作家具と収納を工夫したリビングダイニング。壁面収納には新聞や小物を置きやすく、自然と会話が弾むひとときを演出。テレビボードは無印のボックスサイズに合わせ、Wi-Fiルーターもすっきり収まる設計に。コンパクトながら、家族の時間が自然に生まれる居心地のよい空間です。
背面収納と格子壁で開放感のある機能的キッチン


背面収納にはIKEAの商品がぴったり収まるように計画し、すっきりと整理。階段脇の格子壁が圧迫感を和らげ、コンパクトながら広がりを感じる空間に仕上げました。毎日の調理も楽しくなる、機能性と美しさを兼ね備えたキッチンです。
腰掛け・就寝にも対応する畳スペースと大開口



小上がりは玄関横に設け、腰掛けにも使える設計に。大きな窓の向こうには植栽が広がり、外と室内をつなぎながら穏やかな時間を生み出します。将来の車椅子利用も想定し、掃き出し窓からの出入りもスムーズに整えました。
動線と安心設計を備えた水まわり



洗面台は掃除がしやすい一体型カウンターを採用。脱衣所には壁面に折りたたみ椅子を設け、洗濯から乾燥までを1ルームで完結できる動線に。個別収納も備え、取り込みや片付けもスムーズです。浴室はライトブルーを基調に、手すりと段差のない設計で、将来も安心して暮らせる工夫を取り入れました。
異なるスタイルを楽しむトイレ空間


1階は手すり付きで安心感のある落ち着いた雰囲気。浴室とトーンを揃えたクロスで、空間に統一感を持たせました。2階は明るいカラーを採用し、1階とは対照的な印象に。階ごとに異なるスタイルが楽しめるデザインに仕上がりました。
大工の技が光る構造と緑を感じる吹き抜け


1階と2階をつなぐ吹き抜けには、木を組み合わせた造作手すりを採用。強度に配慮した設計で、職人の技が光ります。植栽ボックスも設け、空間に自然の潤いを添えました。上下階のつながりとともに、やさしい気配を感じられる場所です。
デットスペースを活かした洗面スペース


デッドスペースになりがちな場所に洗面台を設置し、空間を無駄なく活用。2階のどちらの洋室からもアクセスしやすく、朝の身支度や手洗いがスムーズに行える、暮らしに寄り添った設計です。
色味の違いで個性を活かす洋室



それぞれの好みに合わせたインテリアで仕上げた2つの洋室。一方は北欧の雰囲気を感じるナチュラルなスタイリング、もう一方ははっきりした色合いを取り入れた個性的な空間に。バルコニー側の部屋では、間接照明で植栽をライトアップし、夜も緑を楽しめるよう工夫しています。
緑に包まれたバルコニー



床を一段下げてデッキを敷き、室内とフラットにつながる設計に。視線をやわらかく遮りながらも開放感を確保し、朝の光の中でコーヒーを楽しめる、特別な空間になりました。