【東京都江戸川区|14坪】3,000冊の本と猫と暮らす、読書家のためのコンパクト住宅。
東京都江戸川区/S様邸
2022年
東京都江戸川区
工法/木造軸組工法
総建築費/非公開
建築面積/29.60㎡(8.96坪)
仕様/HEAT20 G2・低炭素住宅・BELS☆☆☆☆☆・耐震等級3
プライバシーに配慮したシンプルかつ個性的な外観デザイン
外観は目地のない美しい仕上がりをイメージし、塗り壁を採用。窓の形状と配置にはこだわり、極力、外部からの視線を遮り、プライバシーを確保するデザインに。単調になりがちな外壁に対してアクセントとしてレッドシダーの天然木パネルをご提案し、個性的な印象を演出。玄関扉の横にはバイクの駐輪スペースを設計しました。目地を外部に露出させない仕上げにすることで劣化を防ぎ、メンテナンススパンを伸ばせる仕様になっています。
実用性を重視した機能的な玄関スペース
ウォークインタイプのシューズクローゼットを備えた玄関スペース。収納内には高さを変えられる棚板に加え、衣類や小物などを吊り下げて収納できる有孔ボードを壁一面に施工しました。その他、シューズボックスや飾り棚、吊り戸棚、姿見などを備え、十分な広さを確保しながら使い勝手や見た目にもこだわった空間に仕上がっています。
ホールの一角をワークスペースとして活用
玄関を進んだ先にあるホールの一角に、コンセントや照明を備えたコンパクトなワークスペースを造作しました。前面道路を望む窓を正面にしながら、お仕事や読書など集中したい時に活躍するスペースとなっています。
可動棚で無駄のない収納を叶えたウォークインクローゼット
ワークスペースの反対側には、ウォークインタイプのファミリークローゼットを設計。階段下を上手に使いながら、無駄なく収納スペースを設けています。棚板を支える可動式のブラケットは任意の高さに調整できるため、衣類やアイテムのサイズにあわせて柔軟な収納レイアウトを構築することができます。
ひとつながりの空間にレイアウトしたサニタリースペース
洗面脱衣室とトイレをひとつながりの空間として設計したサニタリースペース。それぞれの空間を独立させてレイアウトするよりも、スペースの無駄を省くことができ、結果的に広く開放的に使える設計になっています。洗面台や収納棚、トイレは床から浮かせたデザインにすることで、圧迫感が軽減され、より広がりを感じられるよう工夫しました。
シンプルでスタイリッシュなキッチン
キッチンは必要最小限の機能で構成されたシンプルなデザインをチョイス。汚れに強いステンレスの特徴に加えて、優れた通気性と掃除のしやすさで清潔感を保てるフレームキッチンは、インテリアとしての美しさも兼ね備えています。背面のカップボードや造作棚は、オーナーのご要望に沿ってデザインしました。
大好きな本を楽しめる小上がりスペース
キッチンの横には天窓からの心地よい光が差し込む小上がりスペースをデザイン。ホッとひと息つきたい時に、サッと腰掛けることができ、引き出し収納としての実用性も兼ね備えた空間です。リビングと同様に壁付けの書棚を備えているため、好きな本をすぐに手に取り、くつろぎの時間を楽しむことができます。書棚の上部はキャットウォークを兼ねているため、愛猫がリビングと行き来する通路としての役割も。
生活動線を最適化したLDK
大好きな本に囲まれたリビングスペース。高い位置と低い位置それぞれに配置した窓は外からの視線を効果的に遮りながら、しっかりと自然光を採り込むことのできる設計となっています。また、室内側からは上下の窓を通じて、空や外の様子を知ることができるため、プライバシーに配慮した外観イメージから想像するよりもずっと、開放的な暮らしを叶えたデザインに。ダイニングは動線の邪魔にならない形状で設計したカウンター材を、ステンレスキッチンに組み合わせたオリジナルデザインです。
大切なコレクションをすべて収納できる書棚
3,000冊の蔵書を収められる造作の書棚は、今回の家づくりでオーナーがどうしても叶えたかったリクエストの一つ。収める本のサイズにあわせて、すべての棚の高さをそれぞれ任意に変えられる仕様になっています。また、キャットウォークを兼ねた棚の上部に猫がアクセスしやすいように、一部の棚は奥行きのサイズを大きくデザインしています。
吹き抜けとグレーチングで明るい階段スペースを実現
暗くなりがちな階段スペースは、天窓から採り込んだ光を吹き抜けやFRP製グレーチング、格子壁を通じて階下に落としていくことで、明るい空間を実現しています。その効果は、日中は照明を使わなくても生活ができるほど。また、吹き抜けを通じて異なる階にいる家族同士が心地よい距離感でつながるデザインになっている点もポイントです。
表情豊かな床材が特徴のベッドルーム
床材にアカシアの無垢材を採用し、表情豊かなインテリアに仕上げたベッドルーム。収納を兼ねた小上がりベッドの天板も同じ床材をセレクトし、空間全体に統一感が生まれました。小上がり収納はモノの出し入れがしやすい引き出し式で設計しました。ポリカーボネート製のフラップを備えたペットドア付きの建具を採用することで、家族とペットの距離もグッと縮まります。
東京の空を一望できるバルコニー
ベッドルームからつながるバルコニースペースは、都会の空を存分に味わえる家族だけの空間です。天気の良い日には外で読書や食事を楽しんだり、少しだけ普段とは気分を変えて「非日常」を楽しめるスペースになっています。