この照明解説シリーズは、照明やコンセントの配置についてのポイントを、住宅の各エリアごとにご紹介していきます。第4回目となる今回は、ロフトと蔵の照明計画について。実際に住宅のパースを見ながら、コンセントや照明の配置についてご説明していきます。
ロフトの照明は天井高を考慮した計画に
まず、ロフトについて。ロフトは「入り口」と「奥」の2ヶ所のスイッチで1つの照明器具のON/OFF操作ができる『3路スイッチ』がオススメです。また、使い勝手を考えて最低でも1ヶ所はロフトにコンセントを設けるとよいでしょう。照明の種類は埋込み型のダウンライトにするか、頭に当たらないように通路側を避けて設置します。天井高が低いため、通常よりも照明の照らす範囲が狭くなるので、なるべく広範囲を照らせるような設置場所を選びましょう。壁付けのブラケットライトにする場合は、邪魔にならないようにできるだけ薄いタイプを選んだり、柔らかい素材でできたシリコンタイプの照明などがオススメです。ロフト下にワークスペースを設ける場合は、手元灯として影にならない位置に明るめのブラケットライトかスタンドライトのご提案をおこなっております。
暗くなりがちな床下は、コンセントを1つ追加しておきましょう
続いて、蔵の照明について。床下の蔵は天井が低く、ダウンライトの設置も難しいため、壁付けのスポットライトやブラケットライトがオススメです。スイッチと照明が一体型になったキッチンライトは横長なので、広範囲を照らすことができます。家族以外あまり使わない場所になることが多く、仕上げを安価に抑え、かつ明るさが重視される傾向にあります。収納するアイテムによっては照明が遮られるおそれもあるため、後から簡易照明を設置できるようにコンセントを1ヶ所設置しておくとよいでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。今回はロフトと蔵の照明とコンセントの配置ポイントについてご紹介いたしました。次回は、洗面脱衣室とトイレ編をアップいたしますのでそちらも是非ご覧ください。
【動画解説】寝室の照明とコンセントについて