「ネコとの暮らしについて」(アクティビティ編)

2019.12.07

あなたと暮らしているのは、どんなネコさんですか? シャロンちゃん、もこさん、ことちゃん、たまおさん、飼い猫の名前も猫種、性格、特徴もそれぞれあると思います。けれど、一つだけ共通点があります。それは、一日の大半をお家の中で過ごす、ということです。ネコにとって居心地のよい家が、私達飼い主にとって、ともに心地よい空間であることを切に願い、「猫と暮らす家」のヒントとなるアイデアや工夫を3回シリーズで紹介したいと思います。今回は、第2回「アクティビティ編」をお送りいたします。

目次

【ごはん】 ネコごはん=ひとごはん

キッチンそばに食事スペース

“飼い主の目が届きやすい場所”が基本ですが、キッチンそばに食事スペースを設けると何かと便利です。キッチンのパントリーの一角に、ウェット及びドライフードの置き場所を設けておくと、ごはんの配膳もスピーディ。また、冷蔵庫のウェットフードが取り出しやすかったり、食べ終わったお皿もすぐに洗えたりと、人にとってはスムーズな導線による『時短』、ネコにとっては『衛生的』と、どちらにとっても理想的な設置場所といえます。

ですが、我が家では少々不都合が……。ただでさえ、くいしんぼうのネコゆえ、キッチンそばに設けてしまっては、香り立つおだしの匂いに大興奮。食欲増進に歯止めが効かなくなる様子です。ゆえに、キッチンからは、少し距離をおいています。

食べやすさ、飲みやすさも考慮して

ネコにとって食事台の高さは重要です。頭を屈(かが)まずに食べられる高さに調節してあげるといいですね。(ネコって、屈むと消化器官が圧迫されて上手く飲み込めないらしいです。)食の細いネコさんや、お水を飲まないネコさんが、食事台の高さを変えてあげるだけで,しっかりごはんを食べてくれたり、お水を飲むようになった、吐き癖が治った、といった事例はたくさんあります。人間だって、たまの“ピクニック”なら楽しいですが、毎日の食事がレジャーシートにおかれたら、食べづらいものですよね。

高さの調節にも、工夫をしてみましょう。ダンボールの仮置きで試して最適のサイズが決まったら、好きな素材でトレイをつくってあげるのもいいですね。ホームセンターで木材をカットして、リボスの自然塗料#1で塗装したり、微調整にタイルを使ってみても良いかもしれません。衛生的で、インテリアにもマッチする、そんなオリジナルトレイをつくってみてはいかがでしょうか。

キャットフードのニオイ、気になりますか?

留守がちな方や、長時間家をあける場合の「置きごはん」。ニオイが気になる方もいらっしゃいます。そんな方におすすめなのが、珪藻土のマットや、LIXILの「エコカラット」#2。どちらも消臭効果に優れているので、壁の一部に使用したり、タイルを敷いてもいいですね。前述のトレイに使用してあげてもいいかもしれません。エコカラットなら、豊富な種類があるので、デザインも楽しめます。汚れた部分だけ、取り替えられるのもオススメしたいポイント。

次に、キャットフード自体のニオイについてですが、表面の油脂コーディングが酸化することにより、品質の劣化や、ニオイも変わり、嗜好性が低下してしまいます。そこで、ドライフードは小分けにして中の空気を出来るだけ抜くなど、なるべく空気に触れないよう、酸化を遅らせることが大切です。また、ウェットフードの残った分は、金属臭が移ることがあるため、そのまま缶で保存せずに、残った分をガラス容器などに移してあげると、ニオイ移りを防げます。湿気の少ない冷暗所で保存することはもちろんですが、1ヶ月程度で使いきれる量を購入の目安にしましょう。

【トイレ】 ネコのトイレ、隠しますか、見せちゃいますか?

ニオイが気になるなら、換気扇そばの“あの”2箇所

ニオイ対策として考えるなら、換気扇のあるトイレ、もしくは浴室はいかがでしょうか? トイレでしたら、排泄物の処理もスムーズ(猫砂の種類によっては、分別がしにくい場合もございます)ですし、浴室でしたら、失敗したり、猫砂を外にこぼしてしまったら水でさっと洗い流すことができます。バスタイムの際には、一時的に脱衣所に移動出来ますね。ただし、どちらの場合も、『ネコの健康チェックには、排泄物のチェック』の心得が大切です。日頃から注意して、排泄物の様子を観察したり、処理の際にも異変がないか、しっかり確認することを心がけましょう。

ここだけは、避けてあげましょう

ネコにもよりますが、避けたい場所があるとしたら、それはごはんを食べる場所の近く。わたしたち人間だって、嫌ですよね。(飲食店などでも、店の雰囲気はよかったけど、トイレそばの席に案内され、何となく落ち着かなかった、といった経験がありませんか?)ネコの嗅覚は、実に人間の数万倍から数十万倍とされています。トイレと食事をする場所は、できるだけ離してあげることが大切です。さらに、猫の五感の中で最も優れている感覚は聴覚で、音に対して非常に敏感です。猫が音を聞き取れる周波数(可聴域)は、30〜8万ヘルツくらいとされています。人間は20〜2万ヘルツ、犬は15〜4万ヘルツですので、猫の可聴域は非常に広いのです。洗濯機や乾燥機、テレビなど、音が出そうな場所は避けてあげましょう。

家具やグリーンなどで目隠しを

家のスペースや、ネコの性格など様々な要因で、リビングなどにトイレを設置せざるをえない場合は、家具のテイストに合わせたデザインを選ぶのがベストです。もしも、現在使用されているトイレを空間になじませたい場合には、サイド部分(立ち上がりの壁)だけ目隠し代わりのカバー(インテリアに合わせたテイストのもの)でカスタマイズしたり、周辺にグリーンをおいて目隠しにする、とうい方法を試してみてはいかがでしょうか?

“見せトイレ”にしちゃいます!?

海外製だけでなく、近年日本の家具メーカーからも、デザイン性が高く、居住スペースにあっても気にならない、むしろ見せたいくらい“グッドルック”なトイレも増えています。もしも、目立つ場所に設置されるのでしたら、思い切ってインテリアに調和するデザインのものを選ぶのもアリ。もしくは愛猫のために、前述の通り、現在使用のものをベースに、DIYでカスタマイズしてオリジナルの1品につくりあげたり、さらには、思い切ってフルオーダー……、なんてことも素敵ですね。

ネコにおすすめ素材

【ごはん】【トイレ】編に登場した、ネコにも、そしてもちろん、飼い主様のワタシ達人間にも優しい、機能性に優れた素材を紹介します。

#1 自然塗料「リボス」

ドイツにあるリボス社は、40年以上続く人の健康と安全性、環境への配慮を追求した自然塗料のパイオニアです。リボス自然健康塗料は、世界で初めて人の健康と安全を考えた自然素材を基にした塗料メーカーとして1972年に生まれ、その取り組みは世界で高く評価され、認知されている塗料です。 そのこだわりは奥深く、自然素材であっても人体やネコさんに有害なものは決して使用しないという強い理念のもと、誰もが安心して使える自然塗料を開発し続けています。

赤ちゃんやネコさんが舐めても安全な塗料

リボス自然健康塗料は、自然と調和し、人と環境に安全な塗料を作るという理念に基づき、自然塗料の中でも珍しい100%成分開示を行なっています。この企業姿勢が世界から高い評価を受ける所以でもあります。どんな素材を含み、安全と言える根拠は何かをユーザーが自分の目で見て、確かめ、選択することができるのです。また、天然でも人体に有害な物は使用しない理念に基づき、研究を重ねています。開発当初に採用していた天然溶剤もアレルギーを引き起こす可能性があることがわかり、より安全な溶剤をスウェーデンのカロリンスカ研究所と共同開発し、その問題を解決してきました。その溶剤は、吸引しても人体に成分が吸収されないイソアリファーテ※という安全性の高い溶剤と天然のオレンジピールオイルから作られます。そして、赤ちゃんが舐めても安全な塗料として日本でも認知が広まったのです。

#2 LIXIL 「エコカラット」

ふだんの暮らしには、気になるニオイがたくさんあります。ネコのごはんやトイレもしかり。エコカラットプラスはそれらニオイの原因となる成分を吸着。 珪藻土や壁紙より短時間ですっきり脱臭します。複数のニオイの成分が混ざった「複合臭」にも効果を発揮。住まいのあらゆる場所で活躍します。

エコカラットは、うれしい空気と暮らしをつくるインテリア材です。

エコカラットのルーツは、日本の気候と相性のよい伝統工芸「土壁」にあります。土壁の素材をヒントに、最新技術が融合され、環境にも人にもやさしい建材として活躍しています。表面には、空気を吸放出する孔(あな)があり、そのサイズは、湿気やニオイの吸着に最適な1ナノメートル(1mmの百万分の1)。目には見えない世界で追求された技術です。その調湿機能は珪藻土の5~6倍! ニオイ成分や有害物質も吸着・低減し、非常に優れた空気洗浄力を発揮することができます。デザイン面では様々な形状やレリーフがあり、壁紙や照明などと一緒に、インテリアに適したデザインが充実しているのも魅力です。

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