「狭さ」を逆手にとった空間づくり

はじめまして、熊倉と申します。私は2004年にアースに入社して、勤続15年になります。アースでは“コンダクター”という役割を担当しています。図面作成や現場監理、お客様との打ち合わせも行います。家づくりをオーケストラに例え、様々な演奏者(職人さん)をひとつにまとめ、ときにはお客様との一体感をつくり、アンサンブルを完成させる指揮者という意味です。これまで新築をメインに担当してきましたが、今後はリフォームの指揮棒も振らせていただきます。

今回は自宅についてご紹介します。この業界に居ますので「自分の家を建てたい」という想いは常々もっていました。そして、自社の建築でたくさんのこだわりを叶え、完成したのが約6年半前。家族が集う空間や、繋がりをつくりたいと考え、それを優先的にカタチにしました。それとは別に『自分だけのスペース』がどこかに欲しいという淡い希望も。結果的に土地条件によって、部屋としての空間は叶わなかったのですが、「これなら可能性があるかも!?」とひらめきました。一部、天井の高さをあえて低くし、屋根と天井の間に空間を確保し、そこを隠れスペースとして使うことに。空間の天井高さは1.2mとし、“座るとちょうどいい狭さ”を狙いました。平面図では約4.5帖あるので、そこそこ広くて圧迫感は感じません。何より、天井高さが低くなることで、パーソナルスペースとしての特別感は格別に。

現在、そこに自分の好きな物を詰め込んで楽しんでいます。3階の天井裏につくったため、脚立を使わないとアクセスできません。簡単に入っていけない上に「自分だけの書斎」なんていうと家族から文句の一つも出てきそうですが……。とにかく、狭くても心地よい空間はアイデア次第で創作可能。ネガティブなイメージがある『狭さ』を逆手にとった自慢の籠り部屋。家族が寝静まった後、そんな『ちょうどよい狭さ』を満喫しながら暮らしています。

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