「ネコとの暮らしについて」(家づくり編)
2019.10.31
【間取り】 猫にも人にも「余白」って大事です。
ネコの冒険場所、広げましょう
広いワンルームと、複数部屋があるLDK、どちらがお好みでしょうか?ネコが好きなのは、いろんな雰囲気を楽しめて、昼寝の場所を選んだり、日向ぼっこできたりのLDKタイプ、でしょうか。一日中部屋で過ごすから、移動が大冒険、なのです。どちらの間取りでも大切なのは高低差をつけてあげたり、各部屋の扉を開けてあげたり、ネコの冒険場所を広げてあげることです。(もちろん、さわられて困る場所は、しっかり閉じてくださいね)
人にもネコにも運動不足解消に効果あり。
「ネコがいるから、今日はお家でゆっくりしよう」なんて、ついつい休日も家の中で過ごすことが多い飼い主さんも多いのでは?ネコを愛するあまり、運動不足を抱えてしまっている、なんてことになってはいませんか?ネコにとって、垂直運動は大切な習慣です。一戸建てなら、2階建て、マンションやアパートならメゾネットタイプを選ぶと、階段が絶好の運動スポットに。毎日の上下運動を知らぬ間に繰り返すことで、人にもネコにも運動不足解消の手助けになるなんて、、、階段の威力、恐るべしです。
ストップ!「迷子の子ネコちゃん」にならぬよう1-玄関対策
室内飼いの場合、怖いのが思わぬ際の脱走です。特に怖いのが、玄関そば。最近は、ネコもイヌ化しているのでしょうか?我が家のネコ達は、わたしが帰宅時に玄関ドアを開けると、嬉しそうに駆け寄ってきます。うれしいかぎりですが、くれぐれもご用心。外出や帰宅時に玄関を開けた時や、宅配便や来客の対応中に、不意をつかれ、ネコが外にでてしまうことも。玄関手前までに、高めのガードを設けるか、完全に閉じられる扉があると安心ですね。
玄関そばのクローゼットや洗面台が、お互いの優しさに
ネコとの暮らしの中の小さな困りごとに、抜け毛問題があげられます。黒いウールのコートやジャケットを、お出かけ前についうっかり毛だらけにされてしまい、急処置に慌てた経験があるネコあるあるの飼い主さんも多いのではないでしょうか?そんな解決方法の一つが、玄関近くにウォークインクローゼットを設けること。出掛けの直前にジャケットを羽織れたり、ネコに触れ合う前に着替えを済ませたり。さらに、外からの菌を持ち込まないという意味では、玄関そばに洗面台を設けて、手洗い、うがいが出来れば除菌は完璧に。ネコにも家族にも優しい玄関周りにすることで、大切な家族を守る事ができます。
本棚やシェルフも分け合いたい
生活圏に「くつろぎスポット」や「おこもりスポット」を複数箇所持ちたがるのがネコの習性です。各部屋に、高い場所や、低くて奥まった場所、すっぽり囲まれる場所など、環境の違う「ぬくぬく処」を確保できるよう、部屋毎にシェルフや本棚、家具をレイアウトしてみましょう。本棚やシェルフですが、収納物で詰め込むのではなく、どこか一箇所、ネコが入ってくつろげる場所を設けてあげてはいかがでしょうか?分け合うことで、余白が生まれ、自然とモノのアイテム数をへらすことが出来、お部屋全体の印象もすっきりします。キャットウォークを新たに設置するより、家具を分け合って楽しむことができる、一石二鳥の方法です。
【床】 ネコにも人にも好みがあります。
肉球ファーストで
唐突ですが、好きな床、ありますか?木目ならオークのナチュラルな感じ、ウォルナットの落ち着いた感じ、井草の香る畳の床に寝転んだり、タイルのつめたい感触等々、、、。一つに絞るというよりは、家族各人の好みや場所ごとに、それぞれ異なるのではないでしょうか?“適材適所”がいいですよね。ネコも同じです。場所ごとに材質の異なる床材を使用することで、好奇心を刺激されます。暑いときにはタイルやフローリング、寒いときには畳やカーペットなど、季節ごとに人もねこも好きな場所を自由に選べる利点になりますね。
ここで皆さん、思い浮かべて下さい、そう、あの肉球です!床は、愛くるしい肉球が直接触れる場所です。天然素材や自然塗料をおすすめします。
ネコの毛色でコーディネート
飼い主にとっては慣れているものの、来客にとって意外と目についてしまうのは、ネコの抜け毛ではないでしょうか?もちろん、毎日お掃除するのが理想ですが、いつもお掃除できるとは言い切れない私がいます。そこで、床材の色をネコの毛色に近いものにしてしまうのはいかがでしょうか?愛猫にあわせてカラーコーディネートなんて、ちょっと素敵ですよね。黒系のネコならダークカラー、グレーの毛にはスモーキーカラー、白系の毛なら明るい床材など、バリエーションの幅も広がります。
【建具】 ネコにも人にも細部の心配りと大きな遊び心が肝心
スケルトンあれやこれ
階段の隙間からひょっこり顔が出せる、スケルトン階段。高い位置の棚板やキャットウォークを一部アクリルにすることで、見上げると下から肉球がバッチリ見れるスケルトンウォークなど、隙間やヌケ感を加えることで、今まで見えなかったネコのいろんな表情やしぐさを観察できるのは、飼い主にとって楽しい仕掛けではないでしょうか。実はこれ、ネコにとっても、飼い主の姿や動きを高い場所やいろんな角度から観察できる、お互いの動きが見えることで理解が深まる、そんな理にかなった相互間の透明化、なんです。特別寂しがり屋のネコさんには、ドアも透明のガラス扉をセレクトしてあげて、別の部屋にいても姿が見える、そんな工夫で安心させてあげるのもいいですね。
ストップ!「迷子の子ネコちゃん」にならぬよう2-窓対策
玄関の次に脱走が起きやすいのが窓。換気のために少しだけ窓を開けていても、ネコが自分でこじ開けて外にでてしまう、なんてことも。どうしても換気をしたい場合には、ロック付きの網戸がおすすめです。ちなみに網戸、爪とぎで引き裂かれてしまうという傾向がありましたが、ご安心下さい。ここ最近各メーカーでも愛猫家に向けて対策を講じているらしく、ねこ対応の網戸が発売されています。先日、LIXILのショールームで実際の商品「ペットネット」を見る機会があり、強度を試してみましたが、私がボールペンの先で思い切り引き書いてもまったく傷がつかない、スグレモノでした。
日向ぼっこ大好き
ネコは窓から外を見るのが大好きです。もともとは、自然の中で生きてきた動物ですから、風のそよぎや鳥の囁き、そんな自然に触れる時間を一日の中で少しでも設けてあげないと、ストレスを感じることになってしまうそうです。ネコにとって、「窓」は自然との接点環境として重要な役割を果たしています。そんな窓の高さにあわせた棚板を設置することで、ネコにとって、とっておきのくつろぎスポットに。高い位置から見下ろすことも大好きなので、光取りサイズの窓そばにキャットウォークを設けると、人にとっても部屋が明るくなるのでいいことが、正に、いいことづくめで採光(さいこー)です。
キャットウォークあれこれ
壁伝いや、梁を利用したり、壁と壁の間に板を渡したり、キャットウォークを作る場合には、いろんなアイデアが膨らみますが、そこにはネコの年齢、性格や特性により、様々な工夫が必要です。一般的には回遊型に設計すると積極的に遊んでくれる、とはいわれていますが、臆病なネコや高齢のネコには、段差を少なくしてあげたり、はたまた元気に遊ぶ遊び盛りのネコには、前述の棚と組み合わせて様々な高低差をつけることで、遊びの応用度を増してあげたり、多頭飼いの場合には、仲の良し悪しによって、それぞれのスペースを設けるべきか、もしくはすれ違う棚幅が必要か否か、という飼い主様だけが知っているネコの条件等も加味して、ベストなプランにしてあげましょう。