【東京都江戸川区|11坪】天然木のぬくもりに癒される、屋上を叶えたシンプルな狭小住宅。

東京都江戸川区西瑞江/U様邸

築56年が経過した古家のリノベーション計画から始まった家づくり。長期的な視点から耐久性や快適性を重視して、建て替えへとシフトチェンジしました。結果、これまでの暮らしでは叶わなかった、「東京の空」とつながる屋上のある暮らしを実現しました。

2021年
東京都江戸川区西瑞江
工法/木造軸組工法
総建築費/非公開
建築面積/24.52㎡(7.43坪)
仕様/低炭素住宅・耐震等級3・BELS☆☆☆☆☆

経年による味わいの変化を楽しめる天然木の外観

前面道路から見える外壁面にはチャネルオリジナルの天然木パネル「ウィルウォール」を採用。時間の経過とともに、自然な風合いで味わいが変化していく過程も楽しめる天然素材です。プライバシー確保に配慮し、外部からの視線が室内に入りづらいよう設計しました。

省スペースでスムーズな出入りを実現した引き戸の玄関

玄関扉はLIXILの引き戸「エルムーブ防火戸」を採用。外壁にあわせてスッキリとしたシャープなデザインをセレクトし、外観のイメージに統一性を持たせました。また、雨除けの庇もできるだけ薄くしたり、ポストまわりをシンプルにしたり、無駄なものを削ぎ落したミニマルな仕上がりになるように設計。

コンパクトながら気の利いたエントランス

家族やゲストを出迎えるエントランスは、大きなスペースではないものの、細部に渡って収納を計画することで使い勝手のよい、気の利いた空間となっています。例えば、シューズボックスを浮かせたデザインにすることで、圧迫感の少ない軽やかな見た目を演出し、常用する靴を下に閉まっておくことが可能。また、階段の1段目も蹴込みをなくすことで、スリッパ等のアイテムを収納できるようデザインしました。床にはオークの無垢材を使用しています。

自然と家族が集うくつろぎのダイニング

畳に腰を下ろしながら寛ぐことができた、かつての暮らしの良いところは残しつつ、採光計画や収納デザイン、テレビの配置などをアップデートしたダイニングスペース。フチのない目積畳を採用することで、スッキリとした空間を実現し、実際の畳数よりも広く見えるよう設計。また、TVボードの上下にサッシを配置し、家の中と外部からの視線とがぶつかることなく、光を室内に採り込むことができる明るいダイニングを叶えました。エントランスや洗面脱衣室との間仕切り戸やクローゼットの扉には、開放感を味わえるよう、床から天井までつながるハイドアを採用。自然と家族が集まる、心地の良い空間になりました。

コンパクトで豊かな暮らしを支える床下収納

ダイニングの畳を上げると、その下には収納スペースが現れます。コンパクトで豊かな暮らしを叶えるために押さえておきたいポイントのひとつは、わずかなデッドスペースも見逃さない無駄のない収納計画です。床下収納を設けることで、居住スペースにモノが散らかることを防ぎ、スッキリとした暮らしを実現することができます。

壁に埋め込まれた造作収納が特長のキッチンエリア

勝手口からの採光によって明るく生まれ変わったキッチン。調理家電や食器、食材のストックなどを収めることができる背面収納を備えた点が特長です。壁の一部を収納スペースにすることで、調理中の動線を妨げることなく、十分な収納量を確保しました。収納の上段はアイテムの大きさによって棚の高さを変えられる可動棚、中段は炊飯器やケトルを置ける引き出しカウンター、そして下段は扉を備えたカップボードになっています。

造作で最適化した洗面脱衣室

洗面脱衣室はシンプルで使いやすさを追求した設計になっています。コンパクトな空間を最大限活用できるように、洗面台は造作で仕上げました。鏡の裏側は、キッチン側からアクセスできる収納として設計するなど、造作ならではのメリットを実現した空間となっています。

造作収納と小上がりで、自分だけの空間を快適に

約2.6畳の2階洋室は、壁面収納と小上がりの畳スペースを組み合わせて、コンパクトでも使いやすい空間に仕上げました。壁面収納の一部を開口することで、小上がりに横になった際に足が伸ばせるように設計。エアコンの風が直接当たることを防ぐため、隣りの部屋との間仕切り壁に空気の行き来ができるスリットを設けています。床材はウォールナットの無垢材をセレクトしました。

オープン型の収納を備えた、落ち着いたトーンの主寝室

グレーの壁紙と床のウォールナットのコーディネートによって、落ち着いた印象に仕上げたベッドルーム。クローゼットは建具を設けず、オープン型で可動棚を備えたデザインとし、空間の広がりを意識したレイアウトに。バルコニーにつながる掃き出し窓からは十分な採光を得ることができ、心地のよい時間を過ごせるスペースになっています。

バルコニーにも天然木の温もりを

主寝室から出られるバルコニーは、外壁に採用した天然木パネル「ウィルウォール」で両サイドの壁を仕上げ、室内側からもその味わいや温もりを感じられるようにデザイン。外壁とともに経年美化を楽しめる仕様になっています。

ルーフバルコニー

建て替えによって屋根形状がフラットになり、念願の屋上スペースを叶えることができました。金属防水によって、バーベキューや家庭菜園も安心して楽しむことができ、もう一つのリビングとして大活躍するスペースです。

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