こんにちは。ホームコーディネーターをしております石毛と申します。
アースに入社して、かれこれ20年。そんな私も自分の家を自社で建てまして、今年で8年が経ちます。我が家は、土地探しからのスタートでした。条件に見合った物件がなかなか見つからず、土地探しの難しさというものを痛感しました。ようやく見つかった土地も旗竿地。四方を隣家に囲まれていて、お世辞にも日当たりが良いとは言えない土地でした。はじめて見た時は、ピンとくるものはありませんでした。そんな思いのなか、ダメもとで当社のデザイナーに相談して現地を見てみると……。「いいじゃんか。悪くないよ」と、自分が思っていたほど悪くない反応。「そうなのか、じゃあ買ってしまおう!」と即決。
土地の次には『お金』という壁が立ちはだかります。本当にローンが組めるのか、組めないのか。手に汗握る思いで、審査結果を待ちます。結果は無事に“承認”となり、安堵したのも束の間。今度は「借りられたはいいけれど、本当に返済できるのか?」と、まさに不安と喜びが物凄い勢いで交互にやってきます。うーん、家づくりって心臓に悪い(笑)。清水の舞台から飛び降りる(正確には約12m、生存率85%らしいです)つもりで、書類に印鑑を押して(実際には高さ5cmほど、生存率はよくわかりません)、「え~い! 買ったるわーっ!」とダイブをして現在に至るのですが、ちゃんと生きています、大丈夫。
何か大きな決断をする時、誰かに背中をポンと押してもらうことって大事ですね。それがなかったらハウス(家)を建てることも、人生のダイブをすることも、そして現在の豊かなライフ(暮らし)もなかったかもしれません。すみません、強調したい点がなぜか英語になってしまいました。
旗竿地と聞くとデメリットの方が多い印象があったのですが、実際に暮らしてみると通りに面していないので静かに生活できますし、敷地の入り口から玄関までのアプローチがとても良い感じです。これは旗竿地でしか味わえない体験でしょう。外界から徐々に自分だけの世界に戻るような感覚は、うまく表現できませんが「誇り」に似ています。土地をお探しの方は是非、旗竿地も選択のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。最後に、旗竿地に住む皆様、今度、アプローチの「誇り」について朝まで語り合いましょうね!