【東京都墨田区|13坪】二人暮らしシニア夫婦のための、シンプルにこだわった四角い家。
東京都墨田区緑町/S様邸
2020年
東京都墨田区緑
工法/木造軸組工法
総建築費/非公開
建築面積/31.01㎡(9.39坪)
仕様/低炭素住宅・耐震等級3・BELS☆☆☆☆☆
塗り壁と天然木パネルが印象的な外壁デザイン
世界シェアNo.1を誇る塗り壁材「sto」と、レッドシダーの天然木パネルを組みあわせた印象的な外観。プライバシー確保に配慮し、前面道路側の壁面は小さな窓をチョイスしました。また、オーナー様のご要望にあわせて、玄関先には花壇スペースをデザインしています。
明るくゆとりのある玄関
玄関ドアを開けると、正面に広がるシューズクローゼットと吊戸棚。外から家の中が見えづらい間取りになっています。框(かまち)は斜めにデザインすることでスペースにゆとりが生まれ、靴の脱ぎ履きもしやすい設計に。玄関まわりは、扉の備えた明かり取りや、大きな窓を配置することで、明るい空間を実現しています。
使い勝手を考えたミニマルなキッチンスペース
キッチンエリアは短い動線を意識した使いやすいレイアウトに。玄関側からの目隠し用に備えた縦格子は、あえて斜めに配置することで光と風が抜けながら視線を遮るデザインとなっています。キッチン正面には、明かり取り用の窓と組み合わせた収納棚を設け、食器や調理器具などを収めることができます。同じく、窓と組み合わせて造作したカップボードは、ダイニングスペースの邪魔にならないようにコンパクトなつくりとなっています。天窓から落ちる光によって、日中は明るい空間を実現しています。
スムーズな動線を確保するためのスイッチ用ニッチ
インターホンのモニターや各種照明スイッチ、床暖房のコントロールパネル等は、壁からの張り出しによって動線を妨げないように、ニッチをつくってそのなかに収めています。ニッチ背面のみ色の異なるクロスで仕上げることで、アクセントに。
コンパクトな空間には造作家具を
コンパクトなスペースを上手に活かしたリビングダイニング。既成の家具や収納だと空間に収まり切らなかったり、逆に持て余してしまったりという悩みも、造作家具を採用すれば最適化されたスペースを叶えることができます。圧迫感が出ないように床から浮かせたデザインで仕上げたTVボードのおかげで、シンプルでスッキリとした印象に。床はオークの無垢材をセレクトしました。
階段まわりは明るく無駄のないスペースに
暗くなりがちな階段は、壁の一部をスリットで仕上げることで光が通る設計に。階段室が明るくなるだけでなく、上階からの光を下に届ける役割も担っています。また、階段下スペースは収納として有効活用し、無駄のない空間として設計。高さを自由に変えられる可動棚とアクセントクロスで、使い勝手と個性を両立したスペースになりました。
動線を意識したオープンなサニタリースペース
将来を見越して、車イスでも生活しやすいように、あらかじめゆとりあるオープンなスペースとしてデザインしたサニタリーエリア。洗面とトイレの間仕切りをなくし、ひとつながりの空間にすることで、省スペースながら開放的に感じられる設計となっています。間仕切りの代わりに収納スペースを設けることで、機能面にも配慮している点が特徴です。お気に入りのタイルで仕上げた造作洗面は、毎日の気分が上がる「こだわりポイント」に。
北欧風のシンプルな色使いのベッドルーム
階段を上がると2階は寝室が広がります。床はリビング同様、オークの無垢材を採用。明るい白を基調としたインテリアコーディネートで、北欧風のイメージに。隣りに建っている実家への日当たりを妨げないような屋根形状にしたため、一部は勾配天井となっていますが、圧迫感が出ないように注意しながら設計しています。また、十分な収納量を確保するために、クローゼットに加え、階段の上部のスペースも収納として活用。
清潔感あふれるサニタリー
ベッドルームとバルコニーの間にレイアウトした洗面スペースとトイレ。バルコニーへの掃き出し窓から差し込む光が心地よい空間です。洗面は勾配天井となる限られたスペースを有効活用するため、造作することで無駄のないデザインに。正面の壁には、1階の洗面に採用した同タイプのタイルをチョイスしました。トイレも明るく清潔感のある雰囲気を意識した配色で仕上げています。
都会にいても自然を感じられるゆとりあるバルコニー
寝室からつながるバルコニーは、ゆとりある空間に設計することで、都会のなかでも空や風を感じられるスペースに。ウッドデッキは耐久性に優れたイペ材を採用し、雰囲気のあるバルコニーを実現しています。