【世田谷区|築8年戸建て】リノベーションで叶えた暮らしの中心に本がある暮らし
東京都世田谷区/K様邸
2022年
建物/戸建て(築8年)
市区町村/東京都世田谷区上北沢
施工価格/1,100万円(税抜)
施工箇所/部分改装
工期/2か月
延床面積/76.92㎡(23.30坪)
Before
サイディングとガルバリウム鋼板で仕上げた外観に、各スペースが細かく分断されていた既存の住宅。オーナーご家族のご要望をおうかがいしたところ、間取りや収納などの課題が浮き彫りに。抜け感のある設計や、素材感を味わえる建材のセレクトなど、さまざまなご提案をさせていただきました。
細部まで素材感が活きる外観デザイン
もともとサイディングだった外壁は、塗り壁によってスタイリッシュな印象に。アクセントとして軒裏には天然木のパネルを採用し、細部まで手を抜かずに個性的な仕上がりとなるようデザイン。駐車スペースは部屋として活用するため新たに壁を設け、バルコニーも形状を変更することで、より見た目のバランスが整った外観へと生まれ変わりました。
明るさと収納力、デザイン性をすべて叶えた玄関エリア
従来は最小限の収納スペースしか確保されていなかったため、使い勝手が課題となっていた玄関エリア。思い切って、ストリップ階段にすることで抜け感や採光の確保をおこない、造作のシューズボックスや蹴込みを引き出し収納として利用するなどのアイデアによって明るく使いやすい仕様にアップデート。見た目の美しさにもこだわり、帰宅時に心踊る空間を目指しました。
省スペースを感じさせないトイレスペース
コンパクトに開閉する折れ戸を採用したトイレ。廊下や隣接する部屋への動線を邪魔することなく開閉できる点が特徴です。タンクレストイレに組み合わせたシンプルな手洗いは、タイルや水洗金具、ボウルをオーナー自らが選んだお気に入りのスペースとなりました。
抜け感を意識したリビング
壁で間仕切られていた従来のレイアウトを刷新し、抜け感のある書棚と階段によって緩やかな間仕切りを実現した2階リビング。テレビボードと収納付きカウンターを組み合わせた一体型の造作家具は、床から浮かせたデザインにすることで圧迫感を軽減し、広がりを感じられる設計に。テレビの背面にあたる壁にはアクセントクロスを採用し、空間にメリハリをつけています。
LDKに光を届ける本棚のある階段室
階段室の壁は本棚を兼ねたデザインに設計しました。棚に本を置いても抜け感が損なわれず、空間全体に開放感と明るさをもたらしてくれます。本棚は抜け感を最優先し、背板を省いているため、本の落下防止用バーをそれぞれの棚に備えている点が特徴です。本棚と反対側の腰壁も格子で組むことによって、抜け感にこだわりました。
吊り戸棚をなくして開放感を実現したダイニングスペース。
もともとキッチン上部にあった吊り戸棚をなくし、キッチン全体を後ろにセットバックすることで、ダイニングスペースを広く使えるように設計。視覚的な広がりだけでなく、家族同士のつながりにも好影響を与えてくれます。リノベーション前から使っていた家具を置いているにもかかわらず、施工前と後では空間の広がりがまったく異なっているから不思議なものです。
キッチンはセットバックして、ダイニングに広がりを
かつて調理台と背面収納のスペースが必要以上に広く設計されていたキッチンエリアは、キッチン全体を背面収納側にセットバック。無駄なく最適化することで動線が短くなり、ダイニング側のスペースも広げることができました。
元気の出るビタミンカラーの壁紙が特徴のスタディスペース
日当たりの良い南側には家族みんなで使えるスタディスペースをデザイン。限られたスペースでも無理なく使えるように造作カウンターの形状や、収納棚の配置にこだわりました。元気の出るビタミンカラーの壁紙で、リラックスした時間を過ごせる場所として生まれ変わりました。
スタイリッシュなデザインに生まれ変わった洗面脱衣室
従来は洗面台とトイレが一つの空間にあった洗面脱衣室。トイレのあった場所を洗濯機置き場に変え、デッドスペースを無駄なく活用した収納計画に基づいたレイアウトへと再設計しました。スタイリッシュなデザインの壁付け収納や、壁に設けたニッチスペース、シンプルな造作洗面スペースなど、これまでの印象から大きく変更した仕上がりにオーナーご家族も大満足です。
デッドスペースに有効なキャスター付きワゴン収納
デッドスペースになりがちなカウンターのコーナー部分は、キャスター付きのワゴンタイプの造作収納によって無駄なく使える設計に。手前と奥の二分割になっていることから、収納時はスッキリとしていて、使用時はそれぞれスライドさせながら効率的に引き出せるデザインが特徴です。
シンプルかつナチュラルな空間に仕上げた洋室
駐車スペースは新たに部屋として活用。床にはパインの無垢材を採用し、ナチュラルな空間イメージに仕上げました。一面だけアクセントクロスで施工し、空間全体が単調になりすぎないように配慮しています。スッキリとした使い方ができるよう、クローゼットの代わりにオープンタイプの壁付け収納をご提案させていただきました。