【杉並区|築27年マンション】小上がり和室とスキップフロアを叶えたリノベーション

東京都杉並区堀ノ内/H様邸

築27年のマンションを見た目も性能もガラリと変え、暮らしそのものをアップデートする全面改装をすることに。小上がり和室やスキップフロアの子供部屋など、縦方向の空間も利用した個性的なリノベーションを叶えました。

2021年
建物/マンション(築27年)
市区町村/東京都杉並区堀ノ内
施工価格/900万円(税抜)
施工箇所/全面改装
工期/3か月
専有面積/58.00㎡(17.57坪)

Before

リノベーション前は細かく間仕切られたレイアウトによって、各部屋のつながりが悪い間取りでした。さらに断熱性にも不安を抱え、結露がひどいという悩みも。そこで、レイアウトの変更に加えて、既存の窓にインプラスを追加したり、外壁に面した箇所に断熱材を付加するなどの性能向上にも取り組みました。

既存のレイアウトを一新したエントランス

既存マンションの玄関にありがちな狭い空間を一新し、広々とした使いやすいスペースを意識したレイアウトにアップデート。土間に降りることなくシューズボックスまでアクセスできるようフロア部分を延長している点が特徴です。シューズボックスは床から上がったデザインにすることで、開放感を演出するとともに、濡れた靴や屋外で使うアイテムを収納できるように設計しています。収納の一部は傘などの長さがあるモノも収めることができ、生活感が出ないよう配慮しました。玄関ドアを開けて正面に見えるアクセントクロスは、オーナー自らセレクトしたもの。また、玄関から和室までつながる天井は「和」の雰囲気を大切にしたデザインの壁紙をチョイスしました。

スタイリッシュで落ち着いた雰囲気のキッチンスペース

スタイリッシュなデザインで統一したキッチンエリアは、グレーを基調に仕上げたオーナーこだわりの空間です。GRAFTEKTのキッチンに採用した「ベトングレー」と、フロアタイルの「ダークグレー」が絶妙にマッチ。奥の和室とも相性のいい落ち着いた色味でコーディネートしました。休日はご夫婦一緒に料理を楽しめるレイアウトに。

可変性に富んだ小上がり和室

ゲストが来た時には障子を閉じて動線を絞ったり、開放的な空間を楽しんだり、普段はご夫婦の寝室としても使える、可変性のある和室。小上がりになっているため、腰掛けるのにもちょうど良い高さになっています。フチのないスッキリとした印象の目積畳を採用しました。

家族のつながりをデザインしたダイニング

スムーズな生活動線を意識した、キッチンとつながるダイニングエリア。背面にはカップボードを兼ねた収納を備え、使い勝手を考慮した、短い動線を実現しました。ダイニングで食事をしながらTVを観られるように、リビングのテレビボードは斜めに設置する工夫をしています。

家族全員で使えるスタディカウンター

ダイニングとリビングの間に、本棚や収納を備えたスタディカウンターを造作。窓辺から自然光が差し込む心地の良い空間です。テレワークやお子様の勉強など、家族全員で使える嬉しいスペースとなっており、二人が同時に並んで座ることのできるゆとりある設計がポイント。ダイニングやリビングの床材は杉の無垢材を採用し、一つひとつ異なる表情や、柔らかい足触りを楽しめる仕様に。

どのポジションからも見やすいTVボードのあるリビング

ダイニングと子供部屋の中間スペースにあたるリビングスペース。どこからも見やすいように配置されたTVボードをはじめ、スタディカウンターと一体となった収納など、空間に最適化された造作家具が見どころです。

マンションでは珍しいスキップフロアの子供部屋

子供部屋はロフトのようにベッドを造作することで、マンション特有の横方向にフラットな動線に、縦方向の動きを加える設計に。ベッドの下だけでなく、階段の下にも収納を設けることで、限られた空間を最大限活かせるようにデザインしました。また、体を動かすことが大好きなお子さまのために、ボルダリングや雲梯(うんてい)を楽しめる仕掛けも造作。天井に向かって広がっていく空模様のクロスが開放感を生み出します。

落ち着いたカラーのなかに、こだわりをプラスしたサニタリー

フロートトイレと輸入クロスで仕上げたトイレスペースは、オーナーのこだわりがもっとも詰まった空間になりました。ダークグリーンを基調にしたシックなコーディネートのなかに、アクセントの壁紙で個性を演出。造作の洗面スペースは、床、カウンター、壁をグレーに統一し、相性の良い木目を組み合わせ、落ち着いた印象でありながら重たくなりすぎないようにまとめています。

細部までこだわったクローゼットエリア

インターホンや給湯リモコン、照明スイッチはニッチスペースにまとめることで、壁からの張り出しを解消し、動線の邪魔にならないようなご提案をしました。また、ウォークイン型のファミリークローゼットを設け、各部屋の収納を減らし、居住スペースを最大化しています。家のなかに設けた棚板はすべて同サイズになっており、どの部屋(収納)にも使い回せるような設計に。WICの壁に設けた欄間はオーナーこだわりの支給品。欄間越しに見える、明るいライトブルーの壁紙と照明が特徴です。

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