【板橋区|築55年戸建て】料理教室とスイーツスタンドを併設した店舗付住宅リノベ

東京都板橋区赤塚

閑静な住宅街のなかにある遊歩道沿いに建つ、築55年の古家を購入されたオーナー様。料理教室やスイーツスタンドができる、街のランドマークになるようなリノベーションを目指しました。

2021年
建物/戸建て(築55年)
市区町村/東京都板橋区赤塚
施工価格/2,150万円(税抜)
施工箇所/全面改装
工期/4か月
延床面積/71.59㎡(21.69坪)

Before

接道よりも低いレベルの敷地に建つ2階建ては、築55年が経過し、各部の経年劣化が目立つ状態に。それに対して、間取りの変更、設備関連の刷新、断熱性・耐震性の補強と新築さながらの大規模なリノベーションとなりました。

真っ白な塗り壁と天然木で、明るいイメージに

人通りが多く、目につきやすいロケーションに位置しているため、外観の意匠には特にこだわりました。周囲の環境に溶け込みながら、しっかりと個性を主張したデザインへと変更。世界シェアNo.1の塗り壁材『sto』を使った外壁に、本物だけが持つ風合いと温もりを感じさせる天然木パネル『ウィルウォール』を組み合わせました。サッシも一新することで、断熱性はもちろんのこと見た目も新鮮な仕上がりに。

メインエントランスとデッキスペース

将来的にスイーツスタンドもオープンできるよう、メインエントランス周辺にはデッキスペースとカウンターを設計。周囲の道路よりもレベルが下がっているため、半地下のような感覚になっています。玄関扉は、断熱性・気密性・遮音性に優れた断熱木質ドア『レクサンドーレン』をセレクト。チーク材にしか出せない独特の風合いと重量感が特長です。

衛生面と動線に配慮した玄関スペース

料理教室をオープンしていることもあり、複数の来客があっても広々と使えるよう設計した玄関スペース。玄関扉を開けた瞬間に広がるダイニングキッチンは生活感を抑えながら、ショップのような佇まいに。衛生面にも配慮し、玄関横には手洗いスペースを設け、感染症予防もバッチリです。

料理教室も開けるダイニングスペース

柱を囲むように造作したオリジナルのダイニングテーブルは、料理教室の生徒さんがレッスンを受けやすいレイアウトを模索してデザイン。これにより回遊型の動線を実現し、生徒一人ひとりのフォローがしやすくなり、レッスンの質を向上させる後押しに。柱はマグネットがつく仕様となっており、レシピ等の書類を留めておくことができます。床材にはオークの無垢材を採用しました。

こだわりの造作ステンレスキッチン

キッチンは“業務用”をイメージして、オールステンレスの天板を採用した造作デザインに。熱機器もスタイリッシュなガスコンロをチョイスし、コンベクションオーブンも備えています。壁はタイル装飾やスパイスラックを計画し、無駄のない空間活用を実現。カップボードはキッチンの背面にレイアウトし、ダイニング側からは見えないように配置しました。

ゲストが利用できる多目的スペース

料理教室の開催中に、お子さまが遊べるプレイルームとして活用できる多目的スペース。ダイニング側から内窓を通じて、中の様子が把握できるため、小さいお子さま連れでも安心して、レッスンを受けることができます。ダイニング同様、床には足触りの良いオークの無垢材を採用しました。

スッキリと暮らすための収納計画

来客が多く訪れるため、収納計画には特に気を配りました。「見せる収納」と「隠す収納」を明確にし、スッキリと暮らすための収納スペースの設計にこだわっています。例えば、玄関まわりに備えた収納は扉をつけて中を隠し、奥の廊下に備えた収納はハンガーラックを設けるなどオープンタイプを採しながら、仕上がりイメージにメリハリをつけています。

落ち着いた雰囲気のプライベートエリア

ゲストが多く訪れる1階とは対照的に、2階はオーナーご夫婦のためだけのプライベートな空間に。布団が敷ける小上がりスペース、壁掛けテレビを楽しめるソファスペース、そして読書や事務仕事をおこなえるワークスペースを備え、家族との時間や個人の時間を大切にできる設計となっています。衣類や雑貨をしまっておけるクローゼットも備えました。

造作カウンターと収納を備えたワークスペース

小上がりの床に腰掛けながら、読書や事務仕事をおこなえる造作カウンターを備えたワークスペース。上部には書棚を設け、本や書類、雑貨を収納できるように計画しました。また、カウンターに向かう面のみブルーのクロスを採用し、アクセントをつけています。

スムーズな動線を意識したオープンなサニタリー

2階に続く階段を上がった踊り場に、手洗い場を設計。洗面脱衣室は、トイレや洗濯機置き場、部屋干しスペースなどを一つの空間で叶えたオープン型のサニタリーを兼ねています。洗濯物は掃き出し窓を通じてすぐにアクセスできるバルコニーに干すことができ、コンパクトな空間ながらスムーズな動線になるよう意識しました。

暮らしの可能性が広がるバルコニーを新設

既存の古家では、わずかなスペースしか確保できていなかったバルコニーを、サッシのサイズや屋根形状を変えることで、およそ3倍の面積に拡張。金属防水によって使い勝手だけではなく、耐久性も向上し、暮らしの可能性を広げることができました。陽当たりに優れ、洗濯物もよく乾きそうです。

勝手口にもこだわりを。

優先順位が下がりがちな勝手口もデザインにこだわり、明るく爽やかな地中海のリゾートのような印象に。照明や窓もテイストを揃えることで、統一感のある雰囲気に仕上がりました。

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