【浦安市|築39年マンション】中庭のある暮らしを叶えたリノベーション

千葉県浦安市入船/H様邸

築39年になる団地の一室をフルリノベーション。3LDKだった間取りを、2LDK+中庭へと再構築し、暮らし方そのものを大胆に変えるプロジェクトになりました。

2021年
建物/マンション(築39年)
市区町村/千葉県浦安市入船
施工価格/1,180万円(税抜)
施工箇所/全面改装
工期/3か月
延床面積/81.46㎡(24.68坪)

◎第38回『住まいのリフォームコンクール(後援:国土交通省)』入賞作品
◎雑誌『LiVES』Vol.118 リノベーションガイドブック特集 掲載

Before

新築から39年間、一度もリフォームされていなかったマンション。設備関係をはじめカーペットや畳、壁など激しい傷みが生じていたため、躯体以外はすべて解体して間取りをリセット。各部屋が小さく間仕切られ、空間の開放感に課題のあったレイアウトを、大胆に再構築することに。

広く見えるデザインを追求したエントランス

もともと狭くて閉鎖的な玄関に不満を抱えていたオーナーのために、エントランスは広く開放的に感じられるよう設計。造作のシューズボックスは浮かせたデザインにすることで、圧迫感を軽減。また、土間と床の境界は斜めにすることで、複数の靴を置いても狭さを感じさせないよう配慮しました。土間の面積が広がることで、使い勝手も向上しています。框(かまち)はアクセントのアイアンでスッキリと見せるようデザインしました。

ゲストは小上がり和室の「離れ」で、おもてなし

頻繁ではないけれど、たまに訪れるゲストをおもてなしするスペースとして、小上がり和室の「離れ」を設計。「離れ」にすることで就寝時にはオーナーとの適度な距離感が生まれ、まるで宿泊施設にいるような体験を味わっていただけます。小上がり和室の畳の下は収納としても使えるため、普段は使わない寝具などをしまっておくことができます。さらに、畳下収納の一部を掘りごたつとして設計しているため、来客をおもてなししたり、テレワークスペースとしても使える点も特長です。畳はフチのない「目積畳(めせきたたみ)」でシンプルに仕上げています。

「離れ」はトレーニングスペースとしても大活躍

使用頻度が少ない「離れ」を有効活用するため、トレーニングスペースとしての機能も持たせた設計に。トレーニングジムさながらの大きな鏡は、普段は姿見としても利用することができます。窓付近には休憩用のベンチスペース、その下はトレーニングギアの収納空間となっています。シューズボックスはロールスクリーンで目隠しができるようにデザインしました。コロナ禍で外出できずになまった体を鍛え直すには、最適な空間です。

間仕切りを取り払って開放感のあるLDKに

もともと6畳の和室とLDKの間が壁で仕切られていたため、空間の広がりが感じづらかったレイアウトを一新して、空間全体がひとつながりになるように再構築。リビング、ダイニング、キッチンがシームレスにつながり、スムーズな生活動線が生まれました。床は北海道産ニレの無垢材をグレーに塗装。モノトーンのインテリアからは、落ち着いた大人のゆとりを感じ取ることができます。

アイランド型ダイニングキッチンで回遊型動線を実現

もともと壁に向かって配置されていたキッチンは、GRAFTEKTのEVALTシリーズからダイニングテーブル一体型のアイランドキッチン「ポポラート」へと変更。全長3m60cmの天板はLDKのなかでも特に存在感を放ち、キッチンが主役の暮らしへとシフトしました。天板を含む面材は、表面に凹凸感のある高級感漂うベトングレーをチョイスし、モノトーンのインテリアにマッチするよう心がけました。キッチンの腰壁、レンジフードの垂れ壁は、MPCでモルタル風の仕上げにしています。カップボードはキッチンと同様にGRAFTEKTのEVALTシリーズよりアッシュベージュカラーをセレクト。モノトーンのカラールールは守りながら、空間全体が濃色で重たくなり過ぎないように意識しています。

床コンセントはすっきりと、ひっそりと

間仕切り壁を取り払うことの弊害として、コンセントを設置する場所がなくなってしまうことが挙げられます。そんな時は、床にコンセントを埋め込む設計が有効ですが、既製品だとどうしても後付け感が否めなく、野暮ったくなりがちです。そこで、床に敷いた無垢材の一部をコンセントボックスとして開口し、周囲と同化させてみてはいかがでしょうか? 指を入れる穴はコードを通せるサイズになっているため、フタを閉じたまま使用できるようデザインされています。

マンションにインナーバルコニー(中庭)という非日常を

今回のリノベーションの最大の見せ場でもある中庭(インナーバルコニー)は、光や風、植物などの自然を身近に感じづらいマンションのデメリットを解消するために設計しました。一見すると、贅沢で無駄なスペースのように思われがちですが、人間的な暮らしに欠かせない自然要素をふんだんに採り込むために重要なはたらきをします。中庭としての「外空間」をより感じられるよう、床と壁はMPCでモルタル風に仕上げている点がポイントです。撥水性もあるため、気兼ねなくラフな使い方ができる点も◎。自転車のメンテナンスをしたり、アウトドアグッズを広げたり、ガーデニングを楽しんだり、様々な使い方ができる空間です。

空間の広がりを自在に操るデザイン障子

「開放感」をもっとも感じられる時は、どんな時だと思いますか。それは「閉じた空間」が一気に「開いた空間」に変わる瞬間ではないでしょうか。そのギャップを生み出すのが、内と外(中庭)を仕切る障子という存在です。閉じれば程よい籠り感を味わうことができ、開ければ広がりを感じうことができる仕掛けとなっています。造作による障子は「和」に寄り過ぎないよう、格子の数や太さまで細かく設計し、床材と統一感を出すためにグレーの塗装で仕上げました。

目線の高さを変える小上がりワークスペース

段差がなくフラットな動線が魅力のマンションに、あえて階段を設けて、小上がりのワークスペースをデザイン。段差によって目線の高さが変わり、同じ空間にいても緩やかに「個」になれるスペースとしてご提案しました。スタディカウンターの前に腰掛けると、LDKだけでなく、ちょうど中庭の植栽や外の景色も一望することができる、まさに特等席。集中したり、ボーっとしたり、どんな時にも居心地のいいスペースになっています。デスクの横にはプリンタやステーショナリーを収められる可動式の棚を造作し、使い勝手にもこだわりました。ここも、モノトーンのインテリアを意識したグレーの色味で仕上げています。

見た目も機能性も両立した造作TVボード

省スペースで収納性も確保したテレビボードは、世界でたった一つのオリジナルデザイン。床に採用したニレの無垢材をボードの背面に使用し、インテリアの統一感にこだわりました。ワークスペースを段差によって上げたことで生まれた床下空間を、引き出しタイプの収納として活用。普段はテレビボードの壁にすっきりと収まるデザインになっています。ソファに腰掛けながら、またダイニングからもテレビが見られるように配慮しました。

ニッチスペースで壁を有効活用

壁をくり抜いたニッチスペースは、飾り棚として活用。また、インターホンのディスプレイやスイッチ類など、壁から出っ張って動線の邪魔になるものを収めておくのに有効です。

ホテルライクなサニタリースペース

インテリアのカラールールに則ってグレーの内装で仕上げたサニタリースペース。壁紙や床材、収納棚などモノトーンのカラーリングをセレクトし、シンプルながらホテルライクな空間を連想させる仕上がりに。

中庭のある暮らしを叶えた築39年マンション・リノベーション

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