【葛飾区|築43年マンション】リノベーションで叶えた開放的で明るい暮らし
東京都葛飾区/Y様邸
2019年
建物/マンション(築43年)
市区町村/東京都葛飾区東新小岩
施工価格/1,000万円(税抜)
施工箇所/全面改装
工期/3か月
延床面積/71.0㎡(21.5坪)
Before
各部屋が小さく間仕切られ、複雑な動線に悩みを抱えていたオーナーご家族。あわせて、築年数に応じて全体的にくたびれた内装のリフレッシュ、子どもの成長にあわせて個室を作りたい等のご要望をいただきました。収納の足りなさにも不満を抱えられていたため、造り付けの収納を各部屋に設計しました。
明るく開放的なエントランス
各部屋の扉によって仕切られて閉鎖的だった玄関は、開放的になるように、天井高いっぱいの建具へと変更。ガラス越しにリビングの気配を知ることができ、視覚的な抜け感が生まれました。また、シューズボックスとカウンターはオーダーメイドで空間にジャストフィットした仕上がりに。玄関扉も電気錠を備え、セキュリティ面も大幅に改善しました。
開放的で家族が集まる場に生まれ変わったLDK
かつて細かく間仕切られていたリビングは、開放的かつたくさんの収納を備えた使いやすい空間に。家族が自然と集まる場へと生まれ変わることで、家族間のコミュニケーションがより深まります。床にはオーク材を採用。ホコリや髪の毛などが目立ちづらく、北欧系のインテリアにもマッチする万能な床材です。
天然木の温もりを身近に感じられるTVボード
リビングの中心に設けたTVボードには本物のレッドシダーを張り、印象的な空間を演出。大工が一つひとつ木目をチェックしながら、完成時の印象をイメージしながら張っていきました。右隅にはメディア再生機器やゲーム本体などを収納できるスペースを備えています。
造作収納で使い勝手を改善したキッチンスペース
キッチンと吊戸棚は交換しなくてもまだまだ使えると判断し、その周辺に手を加えることで使い勝手を向上させることに。収納に不満を抱えていたオーナーのために、キッチン台の高さにあわせて収納カウンターを造作。引き出しタイプと扉タイプそれぞれ備えました。あわせて、吊戸棚も高さや奥行きなど、寸法を統一して拡張することで収納量が増えました。壁は白いタイルと黒目地で仕上げ、シンプルかつクールな印象に。断熱対策として内窓を追加し、快適性も大きく改善しています。キッチンの背面には冷蔵庫スペースと食材をストックする収納も。スイッチ関連は壁面のニッチスペースに集約することでスッキリとさせました。
寸法まで細かくオーダーできる造作家具で、無駄のない空間利用を
リノベーションの場合、どうしても建物の構造体に合わせた内装の組み立てが求められます。そこで既製の家具や収納を配置してもなかなかピッタリと収まらないケースもしばしば。そんな時には、オーダーメイドの造作家具がオススメです。mm単位で寸法を細かくオーダーできるため、空間を無駄なく活用することができます。さらに、家具が壁や柱間にピッタリと収まることで隙間がなく、見た目にも美しい仕上がりになります。
子どもも大人も楽しい雲梯(うんてい)のある暮らし
子ども部屋の前に設計した廊下スペースの天井に雲梯(うんてい)を備え、暮らしに遊び心をプラスしました。家の中に体を動かせる空間が生まれることで、子どもも大人も「こんな暮らしがあったんだ」と感じられる時間を過ごしていただけます。
限られた空間をシェアしながら2つの子ども部屋を確保
1部屋であれば余裕がある個室を、2つに分けるとなると十分なスペース確保の問題が生じます。しかし、工夫しながら限られた空間を上手に分け合うことで、それぞれの部屋を無理なく使えるようにすることもできます。その一つのアイデアが、ベッドスペースをシェアすることです。ベッドや布団など横になるスペースには、じつはそれほど高さを確保する必要はありません。頭側は多少の高さがないと厳しいですが、足側は低くても寝ることに影響はありません。そんな考えから、部屋の一番奥をベッドスペースとして上下に分け、互いに少しずつ相手の部屋に食い込んだ設計にすることで、足を十分に伸ばしながら横になることができます。
借景を楽しめる洗練された和室
通りに面した和室からは、春になると桜を楽しむことができます。その借景を楽しむ窓を一つの絵画のように見立てて、できる限りシンプルな内装に仕上げています。押し入れや収納スペースも木目を活かした仕上げに統一し、フチのない目積畳を採用することで、洗練された空間へと生まれ変わりました。