【江戸川区|築23年マンション】猫ファーストなご夫婦のためのリノベーション
東京都江戸川区新堀/S様邸
2019年
建物/マンション(築23年)
市区町村/東京都江戸川区新堀
施工価格/860万円(税抜)
施工箇所/全面改装
工期/3か月
延床面積/71.00㎡
Before
少し手狭なリビングと納戸を兼ねた猫ちゃんのプレイスペースなど、各空間が細かく分断されていたため、愛猫の遊んでいるシーンを眺められないという悩みを抱えていたオーナーご家族。読書が趣味のご主人様が所有する「本の収納スペースがもっと欲しい」というご要望もいただき、大胆なレイアウト変更をご提案することになりました。
家族やゲストを出迎えるレッドシダーが印象的な玄関スペース
レッドシダーの羽目板パネルに一目惚れしたご主人様のご要望にあわせ、印象的な玄関になるようなご提案をしました。シューズボックス横にミラーを備え、映し出されたレッドシダーによって奥行感が増し、空間に広がりが生まれる視覚効果をプラス。タイル部分と床部分の境を斜めにレイアウトすることで、外履きで使えるスペースを広げている点も特徴です。
間仕切りを取り払い、広々としたリビングに
もともとLDKと納戸を仕切っていた壁を取り払うことで、広々としたリビング空間に生まれ変わりました。玄関にも使用したアクセントとなるレッドシダーのパネルを、リビングの随所に採用することで、全体のまとまりを意識した空間に。デザイン性だけでなく快適性にもこだわり、すべての窓に内窓(インプラス)を加え、断熱性能・防音効果が飛躍的に向上しました。これまで3つのエアコンを使用していましたが、リノベーション後は1つに減らしても快適な暮らしを送れるようになりました。猫ちゃんも落ち着いている時間が増えた、とオーナーご夫婦も喜んでいます。
また、「青」が好きな奥様と、「赤」が好きなご主人様。それぞれの好きなカラーが喧嘩をしないようにレイアウトし、視覚的にも楽しく過ごせるよう工夫しました。
猫ちゃんが遊べる空間と、アイテム収納の機能を持ったキャットスペース
オーナーご夫婦が望んだ猫ちゃんの一挙一動が眺められるキャットスペースが、LDKの見せ場です。ごはんを食べやすい高さに棚を設け、そのすぐそばに循環式給水機のコンセントを配置、トイレまわりのアイテム(重い猫砂やドライフードは一番下に)を隠して収納できるスペースを用意するなど、猫ちゃんのお世話をしやすい機能を備えました。棚には猫ちゃん通過用の穴を空け、自由に移動して遊べるようデザインしています。
三辺に渡って自由に動き回れるキャットウォーク
梁の高さに設けたキャットウォークは、三辺に渡って楽しむことができる猫ちゃん専用の空間です。途中にはご主人様の本棚と機能を分け合うことで、猫ちゃんにとっても本が程よい障害物となり、遊びの要素になっています。また、梁とキャットウォークの高さを少しずらし、あえて隙間を設けることで、臆病な猫ちゃんが来客を観察できるように。
猫にも人にも優しく配慮された、ご主人憧れの書斎スペース
ご主人様のご要望を叶えた書斎スペース。設計時点では「本や作業中の書類などを猫ちゃんにイタズラされては困る」という理由でクローゼットドアを設けましたが、実際に暮らし始めたオーナーご夫婦に話を聞くと「急な来客の際にもドアを閉めるだけで隠せるから使いやすい」という意外な評価も。『猫ファースト=人ファースト』な機能です。イスを置いたままでも、干渉せずにドアを閉められるよう設計されている点がポイントです。
ダイニングキッチン
LDK入り口から中央に配置したダイニングキッチン。奥様の好きな「青」を面材に採用したLIXILのアレスタ。パントリーの棚は、枠から5cm内側に入れることで、正面から中のモノが見えず、スッキリ見えるよう設計しました。
ダイニングテーブルの上のペンダントライトはガラスタイプをチョイス。照明をつけた時の天井へのリフレクションが、光の波紋のように広がり、効果的に演出されています。
優しい色味で統一した水まわり
洗面室はLDKとは印象を変えたいというご要望を受け、ダークブラウンの設備にうすいミルキートーンの床材をセレクト。優しいグリーンの壁にすることで、気持ち良く、爽やかで安らぎのある空間に。洗面台はLIXILのピアラを採用。
バスルーム(LIXILリノビオ1416)にも洗面同様に優しいグリーンをテーマに。将来の転倒防止等を見据えて、明るい空間にするため、シーリング照明2灯を設けています。
遊び心をカタチにしたトイレスペース
他の部屋から独立したトイレ空間は、遊び心を演出できるうってつけの空間です。ガーリーなテイストも好まれる奥様のご要望で、上品なラベンダーに小さな花柄をアクセントに。トイレはLIXILのプレアスLS、手洗い器はコフレルをチョイス。
素敵な小箱のような空間は、訪れたゲストからも好評のようで、ご親族からこの空間にあった花柄のマットをプレゼントされたそうです。
見た目と使いやすさを両立したウォークインクローゼット
洋服が大好きな奥様のための、大容量ウォークインクローゼット。中央に壁パネルを設けて2通路にすることで、収納量と使い勝手にこだわりました。正面から見た際、棚部分が隠れるように設計し、スッキリと見せる工夫をしています。
既存の良さを活かし、生まれ変わった和室
窓にインプラス、ワーロン(アクリル)の障子、天井には竹を編んだような網代風のクロス、建具の黄ばみを取るアク抜き等によって、既存の良さを活かしつつ性能向上とリフレッシュを実現した和室。
押入れが好きな猫ちゃん対策として、ペットに対応したクロスを内側に貼っています。