【船橋市|築54年戸建て】敷地15坪で叶えたコンパクト戸建てリノベーション
千葉県船橋市/T様邸
2024年
建物/戸建て(築54年)
市区町村/千葉県船橋市
施工価格/非公開
施工箇所/全面改装
工期/3か月
延床面積/43.01㎡(13.03坪)
Before
外装・内装ともに築年数相応の劣化が見られた既存住宅。各部屋も細かく間仕切られ、生活動線改善のためのレイアウト変更が必要でした。耐震・断熱補強による性能値のアップデートはもちろん、設備機器の総入れ替えや意匠性の向上も含めたフルリノベーションプランを選択することに。
高性能かつシンプルデザインを採用した外観デザイン
熱損失やプライバシーを損なう原因となっていた大きな窓を一新した外観デザイン。玄関位置を変えるとともに、小さな窓へと変更することで、断熱性やプライバシー確保を実現しています。また、外壁や軒の一部に天然木パネルをアクセントに採用し、シンプルな外観デザインながら個性も表現した設計となっています。
減築により使い勝手が向上したエントランス
ポスト一体型の宅配ボックスを備えたエントランス。また、バイク盗難防止用のチェーンフックを地中に埋め込み、愛車を守る工夫も。減築したことで敷地にスペースが生まれ、使い勝手が向上し、ゆとりある暮らしを叶えました。
造作のシューズボックスを備えた玄関スペース
玄関ドアを開けると、家の中心に設計した造作棚がお出迎え。シューズボックスをはじめとする収納扉はプッシュラッチ式を採用しているため、スッキリとしたデザインになっています。既存の住宅よりも広々とした玄関スペースへと生まれ変わり、出入りがスムーズになりました。
小上がり和室を備えたダイニングスペース
ダイニングスペースは小上がり和室を組み合わせることで、最小限の家具でスムーズな動線を確保しています。畳の下はすべて収納として使うことができ、コンパクトな暮らしの中でもモノが散らからないようご提案させていただきました。また、収納の扉の一部にマグネットボードを施工することで、建具に付加価値をつけている点もポイントです。TV台も造作で設計し、空間にマッチしたデザインになっています。
スムーズな家事動線を意識したキッチンスペース
造作シューズボックスの反対側からアクセスできるキッチン背面収納。調理家電や食器類、食材ストックなどを収めることができるスペースです。収納の中にはコンセントを複数箇所に備えているため、調理家電が増えても安心です。キッチンはLIXILのシエラを採用。内装にあわせてカラーコーディネートした面材をチョイスしました。
斜めに配置した洗面ボウルが特徴の造作洗面台
階段下のコーナースペースに設計した造作の洗面スペース。洗面ボウルを斜めに配置することで両サイドのカウンター部分を広く使えるように設計しています。また、階段の踏み板に照明を取り付けるなど造作ならではの発想によって、決して既製品では叶えることができない個性的なスペースが生まれました。
壁の凹凸に合わせてレイアウトした造作バスルーム
L字型のレイアウトに収めるために、バスルームはタイルで仕上げた造作仕様に。壁の凹凸に合わせて配置したバスタブと、高級感のあるアクセサリ類を採用し、心身ともにリラックスできる空間を目指しました。
コンパクトで豊かな暮らしを叶える収納アイデア
今回のリノベーションでもっとも工夫したポイントは、減築によって床面積が小さくなったスペースに対して、どのように収納を確保していくかという点でした。ダイニングキッチンの中心に設けた造作収納だけでなく、階段の一部を引き出し収納にするなどデッドスペースを極限まで減らした設計が特徴です。
洋室は造作によってシンプルで心地よい暮らしを実現
小上がりベッドとクローゼット、テレビスペースを備えた2階洋室。すべて造作によってコーディネートすることで、限られた空間を最大限、有効活用している点が特徴です。例えば、ベッドとクローゼットの仕切りとなる壁には、棚板の高さを自由に変えることができる書棚を設けるなど、空間にあわせて最適化したレイアウトによって無駄のないスッキリとした暮らしを実現。さらに、有孔ボードによる吊り下げる収納や、建具に姿見を備えるなど、できるだけ既成の家具や雑貨を使わなくても心地よく暮らせる空間を目指しました。
スッキリとした暮らしをサポートする小上がり収納
小上がりの造作ベッドは、引き出しと床下の収納を備えています。限られた空間のなかでも、スッキリと暮らすための工夫としてご提案させていただきました。様々な形状のアイテムをしまうために十分なスペースを確保しているため、モノが外に散らばることなく居住空間をスッキリと保つことが可能に。
洗濯動線を短く設計したホール&バルコニー
日当たりの良いホールは、洗濯室と部屋干し空間を兼ねたランドリースペースとして設計。バルコニーへアクセスしやすいレイアウトになっているため、洗濯物を干したり室内に取り込む動線が非常に短く設計されています。従来のバルコニーはフェンスを採用していましたが、立ち上がりの壁にすることで外部からの視線も気にならないようデザイン。スロップシンクも設け、汚れ物の洗濯も気兼ねなくできる空間になりました。