【江東区|敷地32坪】店舗付き完全分離型二世帯住宅

東京都江東区三好/K様邸

1階に店舗、2階・3階を住居とする耐震等級「3」の完全分離型二世帯住宅

2019年
東京都江東区三好
工法/テクノストラクチャー工法
総建築費/5,460万円(税抜)
建築面積/81.56㎡(24.67坪)
仕様/長期優良住宅

余分なモノは削ぎ落したシンプルかつシャープな外観

人通りの多い商店街沿いでの建て替えとなった今回のプロジェクト。1階部分を貸店舗(美容室)とし、2階・3階を住居として使用するための設計をおこないました。外観はグレーの塗り壁(sto)に天然木(チャネルオリジナル・ベベルクリア)を組み合わせ、シンプルでありながら存在感のある印象に。1階店舗部分はできるだけ壁や柱のない広い空間とするため、構造にはPanasonicのテクノストラクチャー工法を採用しました。梁の間に鉄を入れたこの工法によって、柱と柱の間隔を大きく飛ばすことができ、さらに耐震等級も最高レベルの「3」を取得。

オーナーが安心して暮らせる安全性に配慮したエントランス

住居部分には外階段を使ってアクセスすることができます。階段を上がった先にホールがあり、そこで親世帯・子世帯それぞれの玄関扉に分かれています。外階段といっても建物内にあるため、雨の日は玄関ホールと軒先までの間を傘をさすことなく行き来することができます。

大容量収納で居住スペースを広く使えるサポートを

シューズクローゼットを備えた親世帯の玄関。靴だけでなく外出時に使用するアイテムをスッキリと収納できるため、そのぶん居住スペースを広く使うことができます。

短い動線が嬉しい親世帯のリビング

親世帯のご夫婦がコンパクトに暮らすことをテーマに、「キッチン」「ダイニング」「リビング」はひとつながりとし、動線がスムーズになるように設計しました。造作のテレビ台と一体になった仏壇スペースは、床から浮かせたデザインにすることで空間を広く見せる工夫をしています。採光にもこだわり、3階の子世帯のバルコニーに設けたトップライト(天窓)から直接、光を室内へと導きます。

出発時と帰宅時の「あったらいいな」をすべて満たした玄関

帰宅したらすぐに手が洗えるように設けた手洗いスペース。また、玄関には普段よく履いている靴がすぐに取り出せるような収納も設計しました。親世帯同様、子世帯の玄関にも大容量のシューズクローゼットを備えています。

暮らしを華やかに彩る回遊型キッチン

リビングとダイニングの中心に設けたキッチン(LIXIL リシェル W2570)は、ペニンシュラ型ながらアイランドタイプのように回遊できる動線が魅力です。キッチン天板の高さに揃えた背面収納は、調理家電を置いたり、作業台としても活躍します。3m以上の長さがあるため、十分な収納量を兼ね備えている点も特徴です。水撥ね、油撥ねが気になるキッチンスペースは、床にフロアタイルを採用しました。背面収納の壁紙(クロス)、フロアタイル、コンセントをすべてグレー色でまとめ、濃淡を変えることでそれぞれのメリハリをつけている点が、コーディネートのポイントです。

光を上手に操る子世帯リビング

建物の北側に設けたリビングは、暗くならないように採光を工夫しました。外観のデザインに組み合わせた大きな窓からは、北側特有の間接的な柔らかい光が差し込みます。東・南・西のように直射日光が差し込む窓だと眩しすぎたり、室内温度の上昇を誘発するきらいがありますが、このように北側からであれば穏やかな明るさで適度な心地よさを味わうことができます。壁には、帰宅して階段を上がった際に、家族の気配が感じられるようガラスブロックを配置。逆にリビングの照明がガラスブロックを通じて階段側へと抜け、暗くなりがちな階段室を明るく照らしてくれるという効果も期待できます。階段を上がった際、お気に入りのアクセントタイルが正面に見えるようにデザインしました。

縦長敷地の弱点を克服する採光アイデア

トップライト(天窓)を設けるメリットとして、ピンポイントで落としたいところに光をデザインすることができます。縦長の敷地にありがちな中心部が暗くなるという問題を、トップライトを使って解消しています。

将来を見越した可変性のある子ども部屋

子どもの成長に合わせて、洋室の中央部分に間仕切りの壁を設置できるように、あらかじめ設計した子ども部屋。子どもが小さいうちは大きな空間でのびのびと子育てを楽しみ、成長して個室が必要になる時期にあわせて2つに分割する計画です。その際、補強を必要としないような準備(建具を2つ備えているなど)をしてあるため、コストと時間を大きく圧縮することが可能になります。

家族みんなで利用できるウォークインクローゼット

採光と通気を確保したクローゼットは、当面は家族全員分の納戸として利用。子どもの成長に合わせて、子ども専用のクローゼットに変化します。また、リビングだと採用しづらい柄のクロス(フィンレンソン)をアクセントに使用しました。建具に鏡を取り付けているため、身支度をした際にすぐにチェックできるように工夫。空間に広がりを持たせるという効果もあります。

スムーズな動線を意識したサニタリー

バスルーム(LIXIL アライズ1616)、洗面(LIXIL ピアラW900)、洗濯機スペースはバルコニーに近い位置にレイアウト。スムーズな動線を生み出すとともに、ホールは室内干しの空間としても利用できます。無垢の床にあわせて、フロアタイルをヘリンボーン貼りにしました。小さな面積で、遊び心あるデザインにチャレンジ! タオルや衣類、アイロンや掃除用具などアイテムごとのサイズにあわせて可動できる棚を備えた収納は、使い勝手が◎。

洗濯物が良く乾く日当りの良いバルコニー

南側に設けたバルコニーは、洗濯機スペースから近いため、洗濯物を干す作業が非常に楽になります。

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