32坪の敷地を活かした中庭付き二世帯住宅

東京都江戸川区江戸川/K様邸

2017年
東京都江戸川区江戸川
工法/木造軸組工法
総建築費/非公開
建築面積/59.62㎡(18.06坪)
仕様/長期優良住宅

外観

『外に閉じて、内に開く』をコンセプトに、外部から見た際に窓が少なくプライバシーを保つようデザインした外観。実際には中庭やバルコニーに大きな窓を設けているため、室内への採光は申し分ありません。外壁は下地となる断熱材・EPS(ポリスチレンフォーム)50mmの上に、世界シェアNo.1の塗り壁材「STO」で仕上げています。撥水効果のあるトップコートを採用しているため、汚れにも強く、美しさを長期間保つことができます。

玄関回りや軒裏にはチャネルオリジナルの外壁パネル天然木を採用。木の持つ温かみがアクセントとなり、外観に柔らかさをプラスします。ポストや玄関ドアも木目調で統一しました。ポーチのタイルは明るさと柔らかさを演出するため、暖色をセレクト。

玄関

玄関土間はシューズクローゼットに加え、造作の収納とベンチを設計。あえて棚の下にスペースを設け、浮いているようなデザインにすることで、空間が広く見える視覚効果を生み出します。

ご主人の趣味である自転車や、小さいお子様のためのベビーカーなども収められるスペースとして、広々と使えるように配慮しました。また、この空間の開放感やベンチの機能性はバリアフリーにも貢献し、家族構成やライフスタイル、健康状態の変化にも対応できるようになっています。

リビング

中庭に続くリビングには、収納を兼ねた造作のテレビ台をデザインしました。引き出し収納の面材に使用しているのは、思い出が詰まった古家の壁材。キャスター付きで掃除や移動も楽におこなえ、さらにスタッキングも可能な、お子さま用のおもちゃ箱に生まれ変わりました。『世代を超えて、家(の一部)が受け継がれていく』そんなストーリーづくりのお手伝いをさせていただきました。

外に対して閉じた中庭は、リビングに対しての「外」を大きく開いてくれます。光と風が溢れるこの空間の床材は、イペデッキで仕上げ、リビング掃き出し窓と高さを揃えることでバリアフリー化を実現しています。小さいお子さまとプールや外遊びを楽しめる空間です。

ダイニング

テレビボードを兼ねた造作の収納棚を備えるダイニングエリア。床材は汚れが目立ちづらいオークの無垢材を採用しました。

キッチン

ダイニングの造作テレビボードの裏は、キッチンスペースが広がります。ダイニングとキッチンの間を適度な立ち上がりによってゾーン分けしているため、シンクや加熱機器などの生活感が出やすい部位がダイニング側からは視界に入りません。一方、キッチンからはダイニングとリビングを一望でき、家事をしながらも家族の様子をうかがい知ることで「つながり」が生まれます。

キッチンは、カウンターの立ち上がりの壁を利用して水切りカゴや鍋蓋を置けるレールを備えたトクラスのベリーをチョイス。あえてシンク下のシステム収納を省き、ゴミ箱を置けるフリースペースに。キッチンエリアの床は、水や油はねを気にせず使えるフロアタイルを採用し、家事ラクも実現しました。

洗面

造作の洗面化粧台は、天板にフロアタイルを使い、水はねも安心な設計に。木の温かみもプラスし、奥様が大満足の仕上がりとなりました。カウンター下はお化粧用のイスや子どもの踏み台を置けるスペースになっています。

階段

2階に続く階段はアイアンで吊り下げることで、階段まわり特有の閉塞感を解消した開放的な空間に。観葉植物や雑貨等との相性も抜群です。

セカンドリビング&寝室

将来、子ども部屋に変化できるよう計画したセカンドリビング。当面はご主人の書斎兼リラックススペースとして活用。扉を設けていないため、回遊できる動線が特徴です。

ウォークインクローゼットを備えた主寝室は、落ち着いたウォールナットカラーに塗装した床材に。お施主様ご家族がみずから塗装をおこなった、思い出の床です。

2階廊下にはコンパクトな洗面スペースを設け、わずかな空間も無駄にしないように有効活用しています。

バルコニー

主寝室から外に出られるバルコニーは歩行可能な鋼板「スカイプロムナード」で仕上げているため、防水に関する不安がありません。トップライト(天窓)は1階のリビングに光を届ける仕掛けとなっています。軒裏には外壁に使用したものと同じ天然木パネルを採用し、シンプルでモダンな外観のアクセントとしています。

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