【東京都目黒区|21坪】暮らしの中心に吹き抜けをつくった、シンプルなコンパクト住宅。
東京都目黒区目黒本町/I様邸
2022年
東京都目黒区目黒本町
工法/木造軸組工法
総建築費/非公開
建築面積/49.06㎡(14.86坪)
仕様/長期優良住宅・耐震等級3
ナチュラルな雰囲気に仕上げた外観
アイボリーの塗り壁とチークの天然木パネルで、ナチュラルな雰囲気の外観に。目地を露出させず、意匠性とメンテナンス性に優れたsto塗り壁材によって、シンプルな佇まいながらも個性的なデザインに仕上がりました。敷地にあわせてバルコニー面の形状を斜めに設計している点が特徴です。
明るさと開放感を叶える工夫を凝らしたエントランス
玄関スペースにはニッチを設け、植物や小物などを飾れるようにデザインしています。中央のニッチは壁の代わりに擦りガラスを入れ、リビング側と玄関側の光をそれぞれ共有し、明るい空間になるよう設計しました。玄関の収納はカミヤのクローゼットドアを採用。天井までの高さにくわえ、周りの壁と同様の白いドアをセレクトし、さらにミラーを備えることで玄関をより広く見せる工夫をしています。
こだわりTVボードと落ち着いた雰囲気が特徴のリビング
収納量にこだわったTVボードは、スッキリと見せるデザインにするため、扉を閉じたままでもレコーダーなどを使用できる仕様になっています。収納の一部は扉ではなく幕板になっているため、神棚として活用できる工夫も。外部に面した窓は人通りが多いため、シェードカーテンで外からの視線を柔らかく遮ります。TV背面のアクセントクロスとの組み合わせを意識し、落ち着いた色味のグリーンの生地を選びました。また照明計画として、メインのダウンライトだけでなく、ソファの背面にブラケットライトを配置し、様々なシーンにあわせた雰囲気づくりを可能にしています。なお、アクセントクロス以外の壁は漆喰で仕上げています。
吹き抜けからの光が心地よいダイニング
2階天井から採り入れた光が吹き抜けを通じて降りてくるダイニングは、日中は照明いらずの明るい空間となっています。無垢材のオークとホワイト以外のカラーを入れないように気を付けながら、統一感のあるコーディネートを実現しました。ダイニングにも壁掛けのTVが欲しいというオーナー様のご要望を受け、階段の踏み板の裏側と格子のまわりに配線のボックスを設けている点が特徴です。
淡い色味のタイルで印象的なキッチンに
LIXILのアレスタを採用したキッチンエリアは、収納量を重視して壁付けのレイアウトに。吹き抜けからの光にくわえ、キッチンライトを備えて手元の明るさも確保しました。壁にはナチュラルかつ可愛らしい印象が特徴の、淡いブルーのタイルをチョイスしています。
経済的な冷暖房システムで快適な住環境を
輻射パネルとエアコンの配管を直接接続し、パネル内に冷媒ガスを循環させることで冷暖房の効果を生み出すエコウィン(ecowin)は、快適な住環境を実現する新たな選択肢となる冷暖房システムです。エアコンは弱風運転でも夏の室内を冷やし、冬の底冷えを抑えてくれるため、不快な風や音に悩まされることもありません。パネル自体は電源不要で機械故障がほとんどなく、温度調節はエアコンに依存するため、操作やメンテナンスも簡単です。シンプルなデザインとなっているため、どんなインテリアにもマッチします。(木目部分のカラー選択可)
キッチンとコーディネートしたシステムパントリー
パントリーは機能性を重視し、LIXILのリシェルSIのキッチンクローゼットを採用。キッチンと同じくホワイトで統一した清潔感のある空間に。食器や食材ストック、調理家電などをまとめて収納することで動線の短縮も実現しています。上部の吊戸棚の内部にはダウンウォール式のラックが備わっているので、踏み台などを使わなくても高い位置にモノを収納したり、取り出すことが可能になります。
床下収納を備えた和室
「和」の雰囲気を重視して、天井の壁紙とシーリングライトをチョイスした和室。畳を上げると、床下はすべて収納となっているため、普段使わないアイテムなどを収めることができます。ブルーのロールスクリーンは和柄の「麻の葉」がデザインされていて、細かい箇所まで「和」を感じられる空間に。部屋の入口付近には造作のお仏壇スペースも設けました。
こだわりの洗面・トイレスペースは機能性を重視
造作の洗面台は、水に強いフロアタイルの天板をセレクト。お手入れのしやすさと、見た目にこだわりました。トイレは少し遊び心を入れ、特徴的なアクセントクロスで仕上げています。掃除道具を収納するため、壁に埋め込みタイプのストレージを造作し、ニッチも兼ねることで使い勝手も◎。
開放感とデザイン性を感じられる階段
2階からの光を効果的に採り入れるため、アイアンの吊り階段をデザイン。蹴込みをなくすことで視覚に奥行き感が生まれ、実際の広さよりも開放的に感じられる設計に。また階段下がデッドスペースにならないよう収納を設け、こちらも開放感を出すために床から浮いたデザインにしています。
家全体に光を届ける役割を担う吹き抜け
吹き抜けに面する2階の廊下は、腰壁のかわりに開放的な格子壁とすることで、下階とのつながりを演出しました。また、天窓から差し込む光は階下に落とすだけでなく、隣接する寝室にも届けるための内窓を設けている点も特徴です。これにより、家全体に光が行き渡る設計となっています。
勾配天井を活かした収納が特徴のベッドルーム
寝室は北側斜線による勾配天井に合わせてクローゼットを設計。棚やハンガーパイプの高さを自由に変えられる収納とすることで、デッドスペースが極力できないように配慮。ベッド背面のアクセントクロスにあわせた色味のカーテンをチョイスし、全体的に落ち着いた雰囲気になるようコーディネートしています。寝室からアクセスできるバルコニーは、都内でも開放的に空を感じられるよう設計しました。
ウォークインクローゼットを備えたゲストルーム
親戚や友人が遊びに来たときに泊まれる洋室は、奥にウォークインクローゼットを設けて、収納部屋としての役割も。フローリングの日焼け防止のために、厚手の生地のカーテンを採用しました。