【江戸川区|築50年戸建て】再建築不可地に建つ空き家リノベーション

東京都江戸川区一之江

接道の関係で再建築ができない敷地に建つ築50年の戸建てをフルリノベーション。経年による各部の傷みを補強しながら、耐震性や断熱性も新築と同等クラスまで引き上げ、安心して住める住宅へと生まれ変わりました。

2020年
建物/戸建て(築50年)
市区町村/東京都江戸川区一之江
施工価格/非公開
施工箇所/全面改装
工期/3.5か月
延床面積/47.19㎡(14.30坪)

Before

築年数に応じた激しい傷みが随所に確認できた古家。内装をリフレッシュするだけでなく、構造躯体や基礎の補強工事もおこない、住宅の価値を大きく引き上げる計画に。

プライバシーの確保と意匠性を両立した外観デザイン

既存住宅から玄関の位置は変えず、形状と仕上げ素材を変えることでモダンなデザインへとアップデート。新築と比べても遜色ない意匠性を実現しました。外壁材は美しい仕上がりが特長の「sto」社の塗り壁材(グレーカラー)に、優れたメンテナンス性を発揮する超撥水トップコート材「ロータソン」を塗布しています。アクセントにチャネルオリジナルの天然木パネルを組み合わせ、重たい印象になり過ぎないように配慮しました。プライバシーを確保するため、窓の形状と位置も変更しています。

使い勝手と採光にこだわった玄関・廊下エリア

玄関は使い勝手に配慮し、大容量のシューズボックスを新設。建具の一部が姿見となるデザインをセレクトし、限られたスペースのなかでもしっかりと身だしなみを整えられる設計に。廊下は贅沢に床にもオークの無垢材を採用。各部屋や水回りスペースにつながるドアは、床から天井までつながるKamiyaのフルハイトドアをチョイスして、空間に広がりが生まれるよう設計しました。暗くなりがちな玄関、階段には細い縦型の窓(縦すべり窓)で採光を確保しています。

スムーズな動線が特徴のシンプルな水回り

バスルーム、トイレ、洗面脱衣室は使いやすくお手入れがしやすいシンプルな設備をチョイス。明るい色味のデザインで、毎日の気分が上がるものを意識しました。既製品が使いづらいトイレの中の収納は、ニッチや棚を造作することで、収納量を確保しています。また、各エリア間のスムーズな移動をイメージして、動線が短くなるよう設計。無駄のない暮らしを支えています。

中庭付きの開放的なベッドルーム

1階の寝室は窓を大きく設け、光をふんだんに採り入れる設計に。ただし、窓の大きさとプライバシーの確保は常にトレードオフの関係にあることから、隣家からの目線をしっかりとシャットアウトする工夫が求められました。そこで、高い壁で囲われた中庭をデザインすることで、プライバシーと採光を両立。あわせて、部屋の床と中庭のウッドデッキの高さをフラットに揃え、出入りの際の動線がスムーズになるよう配慮しています。クローゼットの建具もKamiyaのフルハイトドアを採用し、開放的な空間演出と、最上段の棚まで無駄なく使える仕様に。

暮らしに溶け込むキッチンスペース

斜線制限による屋根形状に合わせる形で、キレイに収めたキッチン。限られたスペースを有効活用しながら、キッチンが孤立しないよう、暮らしに溶け込むレイアウトとなっています。家事をしていてもダイニングやリビングにいる家族と緩やかにつながっていられる、そんな暮らしをイメージしました。また、正面には心地の良い光が入る窓と、造作の棚を設け、明るさや使い勝手に対する配慮をしています。さらに、洗濯機をキッチンに近い場所に配置することで、家事集約型の動線としている点も重要なポイントです。洗濯機スペースは建具で閉じることもできるため、音や見た目が気になる問題もバッチリ解消です。

オークの無垢材で仕上げた北欧テイストのリビング・ダイニング

シームレスにつながるリビングとダイニングは、床にオークの無垢材を使用した北欧風のインテリアに。バルコニーの窓からの採光・採風により、心地よく暮らせる設計となっています。窓際には部屋干し用のフックを設け、家事ラクにも配慮しました。

中庭と同様に、バルコニーも目線を遮る仕様に

1階の中庭と同様の考えで、2階のバルコニーも近隣からの視線を遮るために、壁を高く設計することで、プライバシーの確保を実現しました。これにより、リビングにたっぷりと自然光が入り、風の抜けも良くなりました。洗濯物を干すスペースとしても十分なサイズを設けているため、毎日の家事の負担も軽くなります。

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