【葛飾区|築34年戸建て】単世帯から二世帯住宅にアップデートしたリノベーション
東京都葛飾区/H様邸
2022年
建物/戸建て(築34年)
市区町村/東京都葛飾区
施工価格/3,200万円(税抜)
施工箇所/全面改装
工期/4か月
延床面積/143.67㎡(43.53坪)
Before
築34年とは思えないほど、ご両親が大切に暮らされていたことがわかるリノベーション前のご自宅。しかし、二世帯住宅として使用するには間取りの変更が不可欠であり、これを機に内装や設備も一新することに。
ベンチスペースを備えたエントランス
玄関は既存のレイアウトを一新し、開放的な間取りへとアップデート。ロールスクリーンで隠せるシューズクローゼットは、靴やアイテムのボリュームが増えがちな二世帯住宅で大活躍するスペースです。入り口横の壁に沿うように設けたベンチは、靴を脱いでも、履いたままでも、どちらでも使える便利な仕様になっています。
シンプルなデザインで仕上げた親世帯の寝室&ワークスペース
親世帯の寝室兼ワークスペースは、落ち着いた色味のアクセントクロスや建具で統一したシンプルなインテリアに。床材には足ざわりの心地よさが特徴のトドマツの無垢材を採用。ワークカウンターの上には造作の吊り戸棚を設け、コンパクトなスペースながら収納にも配慮したデザインとなっております。
レイアウトの可変性を楽しめる親世帯リビング
親世帯のリビングスペースは、オープン型の収納とクローゼット、仏壇が収まる造作棚、さらに畳の下が収納として活用できる小上がり和室を設計しました。ダイニングとの境目に備えたハイドアによって間仕切ることも可能となっており、シーンによってリビングの使い方を変化させられる仕様に。アクセントに気分の上がるビタミンカラーの壁紙を採用している点もポイントです。
ダイニングとシームレスにつながる親世帯のキッチン
既存のレイアウトも対面式だったものの、シンクの上に吊り戸棚が設けられていたこともあり、ダイニング側とのつながりが悪かった閉鎖的なキッチンエリア。カップボードなどの収納を背面に集約することで、キッチンまわりが開放的になり、ダイニングやリビングを一望できる間取りへと変化。ダイニング側からキッチンの手元が隠れるよう造作の収納付きカウンターを備え、見た目も使い勝手も両立したデザインとなっています。ダイニングテーブルは2分割できるよう設計されており、普段は壁に付けてカウンターとして使ったり、並べ方を変えてレイアウトの変化を楽しめる仕様に。
デザイン性と断熱性が向上したトイレスペース
コンパクトなフォルムが特徴のタンクレストイレを採用し、スッキリとした印象にリニューアル。限られたスペースながら、カウンターや収納、手洗いも設けて、使い勝手のよい空間に仕上がりました。一面だけアクセントクロスを採用し、単調なインテリアデザインにならないように工夫しています。LIXILのインプラス(内窓)によって断熱性も向上しました。
心地よい光が差し込む子世帯キッチン
キッチン面材やフロアタイルなどグレーカラーを基調とした、落ち着いた雰囲気で統一した子世帯のキッチンスペース。背面には造作の収納とタイル柄の壁紙を組み合わせました。また、現在愛用しているカップボードを継続して使用する計画のため、高さをあわせたコンセントの配置計画をおこなっています。勝手口から差し込む光が心地よい空間に仕上がりました。
メリハリのあるカラーコーディネートで仕上げた子世帯リビング
子世帯のリビングには壁に飾り棚や、窓際のスタディカウンターなどの造り付け家具をご提案しました。ご家族の好きなネイビー色のアクセントクロスに、床材は親世帯と同様にトドマツを採用。ただし、こちらは濃淡にメリハリをつけた色味のインテリアを目指して、ウォールナット色の塗装仕上げに。建具はフルハイトドアをセレクトし、より空間全体に広がりを感じさせる設計となっております。
デッドスペースのない空間づくりを目指した洗面脱衣室
洗面脱衣室は造作収納によって無駄なくスペースを活用。収納アイテムのサイズにあわせて、棚板の高さや枚数を自由に変えることができます。床は水に強いフロアタイルを採用しました。
家族もゲストも利用できるオープンな造作洗面台
各部屋を結ぶ廊下には造作の洗面化粧台を設計。家族だけでなく、ゲストにも気兼ねなく利用してもらえるオープンな洗面スペースとなっています。お気に入りのボウル、水栓金具、タイルを組み合わせ、収納機能を備えた造作のミラーボックスで仕上げています。
ワークスペースをプラスした主寝室
隣りの子供部屋の造作ベッドの下を有効活用したワークスペースが特徴の主寝室。限られた空間でも読書や事務作業をおこなえる十分なスペースを確保し、寝室としての用途にプラスアルファの価値を創造しました。クローゼットは扉を設けないオープンな空間にすることで、部屋全体が開放的に感じられる設計となっています。
造作ベッドで最適化された空間利用が特徴の子ども部屋
子ども部屋にはアイアンで吊ったロフトベッドを造作。ベッドの下は収納棚になっているため、市販の置き型ベッドを使うよりも空間を有効活用することが可能に。落下防止用に立ち上がりの枠をつけ、入り口の扉の開閉ができるように一部を斜めにカットした設計となっており、空間に最適化された造作ならではのデザインがポイントです。