【品川区|築12年マンション】東京都心で叶えたタワーマンションリノベ

東京都品川区東五反田/K様邸

東京の中心地に所在する築12年のタワーマンションの一室を、新築時とは異なるアプローチでリノベーション。木の風合いを随所に感じられる素材使いや、快適な生活動線を実現する設計で、オーナーご家族の個性的な暮らしを叶えました。

2022年
建物/マンション(築12年)
市区町村/東京都品川区東五反田
施工価格/1,450万円(税抜)
施工箇所/全面改装
工期/3か月
専有面積/75.69㎡(22.93坪)

Before

新築時の最大公約数的な間取りや設備仕様に、どことなく愛着が湧かない印象の施工前の様子。大胆に全面改装リフォーム(リノベーション)をすることで、これまでになかった暮らしを叶えることに。

新たな生活様式に対応した開放的なエントランス

玄関扉を開けた先に広がるタイル貼りのエントランスは、開放感・収納量・新たな生活様式をそれぞれ叶えた空間を実現しました。マンションの玄関は、家にとっての「第一印象」という役割も持っています。開放的な設計になっているだけで、帰宅時の気分もまったく変わるのではないでしょうか? とはいえ、限られた空間を最大限活用するため、無駄なく収納できる実用性にも配慮。収納アイテムのサイズに応じて高さを変えられる可動式の棚を設けたり、壁にバッグや鍵などの小物を吊り下げておける有孔ボードを備えたり、無駄のないスペースに。見た目にもこだわって、壁に埋め込んだブラケットの受け金具や、棚板を支える金物、ハンガーを掛けるバーは黒で統一している点がポイントです。さらに、新たな生活様式に欠かせない手洗いスペースを玄関に設けることで、菌を室内に持ち込まない工夫も。ペーパータオルは手洗いのすぐ下に設けたダストボックスにつながる開口に放り込めば、見た目もスッキリ。

木の風合いが感じられるLDK

オーナーご夫婦ともに好きな「木」をベースに、それぞれ好みのテクスチャーを採り入れた内装コーディネートが、今回のリノベーションの大きなコンセプト。リビングの壁やキッチンの天井には木目の美しいチーク、面材が木目になっているウッドワンのキッチンなど、色々な種類の「木」を一つの空間のなかに採用しているため、それぞれが混在して散らかった印象にならないよう、木目以外は白でまとめて統一的なトーンマナーになるよう心がけました。チーク材を張ったキッチンの天井は、一段下げて間接照明を入れている点が特徴です。

チークの羽目板がアクセントのリビング

リビングで一際目立っているのは、ご主人が好きなチークをアクセントに採用したテレビを掛けるための壁。一つひとつ表情の異なる無垢材ならではの仕上がりは、リノベーションだから実現できたデザインです。また、テレビ上部には棚を設け、植栽なども置けるような設計に。

大勢のゲストにも対応できるダイニングスペース

ダイニングテーブルはカンディハウスの「テン」をセレクト。脚部を持ち上げることなく最大700mm伸長できるエクステンション機構を備えているため、ゲストが来ても安心です。床材や内装のカラーに合わせて家具をチョイスし、一体感が生まれるようなコーディネートを意識しました。

機能性を追求したスタディカウンター

家族みんなで使えるカウンタースペースは、上部に設けた棚に間接照明を仕込み、光源を隠しつつ手元を明るく照らすデザインに。また棚の一部はWi-Fiルーターを置くことを想定したスペースとして設計し、電波を遮らないよう上部を開口するなどの工夫をしました。カウンター下の棚はあえて奥行きを浅めのつくりとして、チェアに腰かけた際に足がぶつからないように配慮。普段はカウンター下に収まる可動式のサブテーブルやデスク収納は、ピアノを置いたり、プリンタなどのPC周辺機器が収められるよう、オーナーご家族の具体的なご要望をもとにオーダーメイドにて作成しました。

木目が美しいキッチンエリア

キッチンとバックセットは収納量とデザインを重視して、WOODONEのスイージーをセレクト。天井に張ったチークとの組み合わせが美しい空間を叶えました。奥様がこだわったニッチスペースは、お気に入りのタイルを採用した個性的な仕上がりに。

スイッチ類は集約して、ニッチ風の仕上げで

壁の厚みがなかったため、スイッチは木枠で囲んだ「ニッチ風」に。上部に棚板を備え、奥行きを感じられる工夫を。

バルコニーはデッキ仕上げでフラットに

飾り気のなかったバルコニーは、耐候性に優れた樹脂製のデッキを敷いて見た目をアップデート。フラットな仕上げにすることで、部屋からの出入りが簡単に。

「見せる」と「隠す」のメリハリをつけた洋室

クローゼットと開放的な棚を備えた洋室は、「見せる収納」と「隠す収納」のメリハリをつけた空間としてデザイン。オープンな本棚は、書物のサイズに合わせて高さを自由に変えられる可動棚を採用しました。棚の一番下に設けたスペースは、ロボット掃除機のベース(基地)として利用します。

家族全員分の衣類を収納できるファミリークローゼット

リビングからアクセスできるファミリークローゼットは、家族全員分の衣類を収納できるウォークインタイプのスペースです。棚板は高さを自由に変更できる仕様となっているため、収納したいアイテムの形状や長さに合わせてセッティングが可能です。重いものを置きたい棚には、支えとなるブラケットを多く設定するなど細かなチューニングをしました。また、一番下の引き出し部は、裏側の洋室に設計したロボット掃除機のベースを考慮した形状デザインになっています。

ONとOFFの切り替えを、折りたたみの天板で叶えた書斎

在宅で仕事をすることが多いオーナーの「ONとOFFの切り替えが難しい」という悩みを受けて設計した書斎スペース。使わない時はテーブルの天板を折り畳めるデザインにすることで、仕事が終わったら毎回片付けるという行動を「OFFスイッチ」にしました。天板を支える脚の形状について、何度も検討を重ね、最適なデザインを導き出すことができました。集中力を増すために、モノトーンでシンプルな雰囲気に仕上げています。アイアンの棚受けや壁付け照明、天板を支える脚など、アクセントに黒を選び、気分の上がるカッコいい印象に。書斎とキッチンは内窓でつながっているため、別空間にいてもお互いの気配を感じられる設計になっています。書斎側からキッチン天井のチーク材を眺められるようにしている点がポイントです。出入り口となるドアを二重(引き戸と開き戸)にして、生活音の影響を受けないように配慮しています。

造作収納で無駄のない空間利用を実現した洗面脱衣室

洗面台は機能性に優れたLIXILのルミシスをセレクト。それに合わせて、無駄な隙間が生まれないように造作の収納を組み合わせて、限られた空間を有効利用したスペースを叶えました。収納の一番下は洋室同様、ロボット掃除機のベースとなるよう、配線などの設計をおこないました。

気配りの行き届いたトイレスペース

トイレにはペーパーホルダーと組み合わせたカウンターや収納を造作。ちょっとした飾り物や植物などを置くことができ、空間に彩りを加えるご提案となっています。また、アクセントの壁紙にもこだわりました。

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