マンションリノベ(スキップフロア)

2017年
建物 / マンション(築38年)
市区町村 / 江戸川区西葛西
施工価格 / 900万円
施工箇所 / 全面改装
工期 / 3か月
【2017年 LIXIL MEMBERS CONTEST リフォーム部門 準大賞】

Before

前オーナーが丁寧に暮らしていたマンション物件をフルリノベーション。もともと3LDKだった間取りが、2LDK+ワークスペース+収納へと生まれ変わりました。

玄関・土間収納

玄関ドアを開けると、そこには広々とした土間空間が広がります。オープンタイプの靴箱、大工が手作りしたオリジナルの造り付けベンチ、絵やオブジェの飾り棚、コートラックなどを設計し、使い勝手にこだわりました。また、寝室に出入りする扉は一見すると窓を備えた壁のように見えるデザインとしている点も特徴です。

洗面脱衣室・廊下

見せる収納が印象的な洗面脱衣室。オリジナルの洗面台、照明、水栓金具、鏡、タオルハンガーなど、細部までオーナーのこだわりを叶えた空間です。タオル類や洗濯用のアイテムは可動式の棚に収め、無駄のない収納計画となっています。洗面脱衣室に入る扉は姿見のスペースも兼ねることで、スムーズな動線を確保しています。

LDK

L型キッチンを中心に、独立タイプのダイニングエリアを設計。リビングは、今回のリノベーションで一番の見せどころとなるスキップフロアを備えています。フラットな動線が特徴のマンションのフロアに、あえて段差をつけることで暮らしにリズムが生まれました。階段を含む段差の下部は収納空間となっており、限られた空間を無駄なく活用することができます。

子供部屋

家族との心地よいコミュニケーションの距離感をデザインした結果生まれた、リビングとスキップフロアでつながる子供部屋。階段を中心に線対称に展開する2人のお子様のパーソナルスペースです。スタディカウンター、ベッドスペース、本棚をそれぞれ備えています。床下は収納になっているため、下の階への生活音の響きを緩和する中空層として機能し、マンション特有の近隣への騒音問題を解消しました。

ワークスペース・部屋干しスペース

子供部屋のベッド下の一部をワークスペースとして設計。デスクワークに必要な天井高を確保することで、空間を無駄なく活用しています。また、ワークスペース背面は、部屋干しスペースとして活躍します。

寝室

ワークスペースの反対側のベッド下は、寝室のオープンクローゼットとなっています。シャツやジャケットなどを掛ける十分な高さを確保し、空間を有効活用しました。

トイレ

アクセントクロスが印象的なトイレスペース。照明のスイッチやペーパーホルダー、タオルハンガーは、オーナーが見つけてきたお気に入りのアイテムを。トイレの背面には棚を設けて、収納問題を解決。幅木(床との継ぎ目にあたる壁の最下部に取り付ける横木)の代わりに鏡を使いました。トイレの上部はガラスで仕上げることで、抜け感が出るよう工夫しています。

断面図

スキップフロアによって生まれた床下を、収納やワークスペース(書斎)として上手に活用。限られた空間を無駄なく使い切る設計は、日本最大級の建築コンテスト「LIXIL MEMBERS CONTEST」でも高く評価され、1776作品中、準大賞という栄えある賞をいただきました。「マンションはフラットな動線であるべき」という観念を取り払った後に残った、『空間の可能性』をカタチにすることができました。