CROSS HOUSE

2016年
江東区大島
工法/木造軸組工法
総建築費/3,650万円(税抜)
建築面積/40.03㎡(12.13坪)
仕様/ZEH(ゼロエネルギー住宅)・低炭素住宅

外観

間口4.6m×奥行14mの細長い土地に対して設計した3階建て住宅。外壁は輝く白さを持ったsto塗り壁、それを維持するための防汚性能を誇るロータソンをコーティングして仕上げています。また、軒裏、壁、正面には経年美化を味わえる天然木をあしらいました。さらに、前面道路からの視線を遮り、採光や通風を妨げないよう、格子を採用している点もポイントです。正面にはシンボルツリーとして植えたギンバイカが季節ごとに表情を変え、見る者を楽しませてくれます。なお、太陽光発電パネルを備えたZEH(ゼロエネルギー住宅)としての認定を受けていますが、外観の意匠性を大切にし、あえて外からはパネルが見えないように配慮しています。

玄関

コンクリート打ちっぱなしの土間で仕上げた広い玄関。自転車やベビーカーを押しながら入ることができます。前面道路からの室内に対する視線を切るため、可動式の建具(パーテーション)を造作しました。普段は目隠しの壁として使い、大きなモノを運ぶ際には仕切りをたたむことで、機能性とデザイン性を両立。面材には、廊下の床と同様にオークの無垢材を使用しています。

シューズクローク

玄関から土間でつながるシューズクローク。奥行きを上手に利用しながら収納量を確保しています。棚板の高さを自由に調整することができるため、アイテムのサイズや量にあわせて無駄のない収納が可能になります。暗くなりがちな奥側にはFIX窓を設け、採光に対する配慮も忘れていません。また、急な来客時などに、スクリーンを下ろすだけでクローク自体を隠すことができるアイデアも採用。さらに、玄関框の下には常用する靴が収納できるよう、スペースを設けてあります。

リビング

奥に細長い土地形状を活かして、LDKは奥にひと続きとなる空間構成に。2段上がったスペースに広がるリビングエリアにあわせて天井高を上げることで、開放感を損なわないように工夫しています。また、チェリーの無垢材を壁に使ったTVコーナーや、大工さん手づくりのベンチシートをそれぞれ造作し、既製品にはない温もりの宿る空間に。AV機器関連は小さいお子さんがいたずらしないように、ベンチの上に設けた棚に置くことができます。さらに、階段の一部をお掃除ロボットの基地になるよう設計しています。

2段上がったリビングの真下は蔵収納スペースを設け、空間を有効活用。当面は、小さいお子さんが思いっきり遊べるプレイルームとして活躍します。キッチンやダイニングから目の届く範囲なので、家事をしながら安心してお子さんを遊ばせることができます。また、家の至るところに散らかりがちな子どものオモチャをすっきりと収納できるため、片付けのストレスから解放されるでしょう。壁には絵本を並べるための書棚も設計しました。将来、お子さんが巣立った後には、収納として活用することもできます。

洗面

ゲストを家に招いた際、問題になるのが手を洗う場所です。洗面脱衣室やキッチンなどプライベートなエリアで手を洗うことは、招いた家族も、招かれたゲストも気を遣ってしまうもの。そこで、LDKの一角にゲスト用の洗面スペースを造作しました。サブウェイタイルで仕上げた特別な空間に仕上がっています。「帰ってきたら手を洗いましょう」とお子さんの躾にも役立ちます。

ワークスペース

デスクカウンター、書棚を備えた2畳のワークスペース。読書や仕事に集中するために最適化し、無駄な装飾を排したシンメトリーな空間構成となっています。壁の余白部分に有孔ボード(ペグボード)を張ることで、雑誌やギター、文具、雑貨などを美しくディスプレイできるよう工夫。また、デスク背面の一部を特殊な塗料で仕上げ、思いついたアイデアをすぐに書き留めておけるホワイトボードとして活用することができます。

ダイニングキッチン

家族が集う造作テーブルとスタディカウンターのあるダイニング。開放的なペニンシュラ型キッチンと組み合わせることで、家族のつながりが生まれる空間に。壁には写真立てやクローゼットを備え、十分な収納を確保。また、両隣りを3階建てに囲まれているため、トップライト(天窓)と吹き抜けを組み合わせた上部からの採光をデザインしている点も特徴です。この工夫により、日中は照明をほとんど使わない明るい空間が生まれました。

収納

家族全員の衣類をまとめて収納できるロッカーエリア。家族それぞれが使う箇所を縦のグリッドで仕切ることでわかりやすく、オープンタイプにすることで使いやすさにもこだわっています。また、棚板の高さや枚数を自在に設定できるため、既製品の収納にありがちな無駄なスペースが生まれません。