「塗料のはなし」

2018/10/6

家づくりをする上で、素材そのものにこだわられる方は多いと思います。たとえば木やタイル、金属など、インテリアにあわせて素材を選んでいくことは、非常に楽しい時間になります。しかし意外にも、その仕上げについて深く考えることは少ないかもしれません。塗料の選択によって、その素材の活かし方は大きく異なります。

人体や環境に優しい自然塗料

自然塗料と呼ばれる塗料は、一般的に天然素材(植物油)を主原料として出来ている製品で、環境に配慮している点が特徴です。こちらは「木(無垢材)のフローリングや羽目板、ウッドデッキ、外壁用の木部分」に使います。テカテカ、ツヤツヤした仕上がりとは違い、木そのものの風合いと木目を活かした仕上げになります。

わたしたちアースでは、無垢材のある暮らしをご提案しています。オークやバーチ、メイプル、パイン材をはじめ、多くの無垢材をラインナップしています。そんな無垢材の良さをさらに引き出す塗料で、しかもお客様ご自身でも塗ることができます。浸透性の塗料なので、初めて塗られる方でも説明書を見ていただければすぐに塗装できる手軽さが評判です。

自然塗料は発火に注意

自然塗料を扱う際に、一点だけ気を付けたいことがあります。それは、塗料を拭き取ったウエス(布)が熱を持ち、場合によっては自然発火するという点。解決策としては、拭き取ったウエスをすぐに水につけておくことです。施工が終わったら一息ついて休憩したくなりますが、忘れずに水につけておきましょう。以前、すぐに消火できる環境を整えて、試しに夏の炎天下にウエスをそのまま放置してみたことがあります。すると、数分後には煙がモクモクと発生し始めて、すぐに水をかけましたが「本当に発火するんだ!」と驚きました。ウエスを触ってみるとだいぶ熱を持っていて、その危険性を目の当たりにしました。DIY等で自然塗料を使用する際には、十分に注意を払ってください。ちなみに、わたしたちがよく使っているのは、リボス社の自然塗料です。


耐久性、速乾性、コストに優れたウレタン塗料

自然塗料とは別に、ウレタン系樹脂を主原料としてできているウレタン塗料があります。自然塗料と比較すると安全性という面では落ちますが、一般的によく使われている塗料です。耐候性・コスト・施工時間(すぐ乾く)の面で優れています。施工は対象に浸透させるのではなく、表面に膜を形成して硬化するタイプです。テカテカ、ツヤツヤとした仕上げになります。表面は滑らかですべすべした肌触りです。密着度も高く弾性伸縮性があるため、塗膜の中でひび割れなどが出ても仕上げ面まではひび割れが出にくく、メンテナンスもしやすい点が特徴です。

ただし、施工する人の技術によって、仕上がりが変化する難しい塗料です。自然塗料とは違い技術を要しますので、一般の方がチャレンジするのはちょっと難しいかもしれません。わたしたちはキッチンカウンターをはじめとするカウンター材、扉、テーブルなどに使用しています。

床に使用した場合の違い

■自然塗料
・傷や汚れなどへの耐久性がないため、濃い色の床面や歩行量の少ない部分がオススメ
・濃い塗料の部分が浸透されていないところまで傷付いたり、削り取られたりすると素地が出てくるので、その場合、タッチアップが必要
・無垢材の表情そのものを活かせるのでオススメ
・常に水に濡れてしまうような箇所には適さない

■ウレタン塗料
・耐久性に優れているため、明るい色の床面や歩行量の多い施設にオススメ
・無垢材を使ったフローリングは、表面を膜で覆ってしまうため木肌の良さを活かせない

以上、シーンによって塗料を使い分けると、デザイン、機能ともに満足いく仕上がりになるでしょう。

 

 
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